このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(165文字)
日常に潜む恐怖を描いた、息苦しいほどのヒトコワ短編です。終電を逃した主人公が乗り込んだのは、運転も接客も申し分ない一台のタクシー。気さくな運転手との何気ない会話に安心した、その瞬間から物語は少しずつ異様な空気へと変わっていきます。親切そうに見えた人物の印象が、会話を重ねるたびに崩れていく展開は見事で、ページをめくる手が止まりませんでした。「知らない人を信用してはいけない」という、子どもの頃に教わった言葉の意味を思い出させてくれる一作。読後には、深夜のタクシーに乗るのが少しだけ怖くなるかもしれません。
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