彼が語る話の流れが非常に巧みで、読者である私の感情がジェットコースターのようになりました。とても面白かったです。
本作の主人公は『俺』。俺はある日、終電を逃してしまった。上司が中身のない説教を延々と続け、すでに深夜となってしまったのだ。
仕方なく、と俺はタクシーを捕まえた。数分乗っただけで、五十代くらいに見える男性運転手の実力が相当高いことに気づいた。
そのとき、男性運転手が話しかけてきた。普段なら塩対応をする俺だが、運転技術に感動したため、会話に応じて——といったお話です。
あらすじからわかる通り、本作は会話がメインになってくる作品です。読者は会話の中から共感や感動を覚えるのですが、ここで本作のジャンルを思い出してください。
ただの感動話で終わるはずが…ありませんよね?
すごく怖かったです。会話が中心のお話で、ここまで恐ろしい作品があるなんて、思っていませんでした。超面白かったです。
ホラーとして一級品の本作を、皆さまにもおすすめしたいです。ぜひ、ぜひご一読ください!