明らかにホラーなのに、どこか温かみさえ感じるのはきっと感覚がバグっているせいでしょう。 語り口が、妙に癖になる不思議な作品でありました。
事故物件でのルームシェアという今時だなーと思わせる設定で、語り口もほのぼの日常的で、なのにしっかり怖いんです。面白い作品です。同居人との会話など、最初は普通の生活の一場面として読ませてくるのですが、少しずつ「いや、それ普通じゃないよね?」という違和感が顔を出してきます。その怪異の出し方が大げさすぎず、日常の延長にあるのがとても新鮮でした。怖いのに、どこか笑える。気持ち悪いのに、読み味は軽い。一話毎に話が完結しており、文量もフラッと気軽に読むには最適です。このバランスとバランスから外れたホラー感が作品の魅力だと思います。
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