概要
澄みわたる 海をこの手で 掻くたびに 爪の三日月 ひかりを掬う
誰にでも、自分の心にしかない海で、息の仕方を忘れてしまう夜があるのかもしれません。
声にできなかった言葉は泡になり、「今日」を生きることさえ、溺れることに似てゆく。心の中だけにあったはずの海が、いつしか、この身体まで沈める海へと変わってゆく。
けれど、海は、人を沈めるだけのものではありません。
心の海から、身を沈めた海を越え、現実の海へ。
あなたの海にも、いつか、ひかりを掬える朝が訪れますように。
イラスト:
『私の海』
https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/2912051601223495672
『私の海〜二〜』
https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/2912051601255651414
声にできなかった言葉は泡になり、「今日」を生きることさえ、溺れることに似てゆく。心の中だけにあったはずの海が、いつしか、この身体まで沈める海へと変わってゆく。
けれど、海は、人を沈めるだけのものではありません。
心の海から、身を沈めた海を越え、現実の海へ。
あなたの海にも、いつか、ひかりを掬える朝が訪れますように。
イラスト:
『私の海』
https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/2912051601223495672
『私の海〜二〜』
https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/2912051601255651414
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ようやく読めた、栗パン先生の新作短歌
栗パン先生の短歌を読むと、いつも色彩豊かな情景が、こちらへ一気に押し寄せてくるように感じます。
前作の「夏の味」も、とても印象に残っていて、個人的に大好きな連作でした。今回の海をめぐる十首は、それ以上に心を動かされたように思います。
紹介文には「三つの海」とありましたが、私には、心の海の底へ深く沈んでいった人が、苦しみながらも少しずつ水を掻き、やがて海面へたどり着き、もう一度、自分の目の前に広がる海を見つめるまでの物語のように感じられました。
澄みわたる 海をこの手で 掻くたびに 爪の三日月 ひかりを掬う
なかでも、この一首が強く心に残りました。
海面を目指して必死に水を掻く姿が浮…続きを読む