概要
少女の名はシルヴィーン。
ハイランディア第三王女にして、神殿で「光の象徴」とされる少女だった。
世界各地に生じる異常――“歪み”。
それを祓うシルヴィーンの力は、誰よりも強い。
けれど彼女は、自分自身を守るということだけが、どうしようもなく苦手だった。
「私は大丈夫」
「これが一番早いわ」
誰かが助かるなら、自分が傷つくことを迷わず選択肢から外してしまう。
そんな彼女を、レヴィンはなぜか放っておけない。
止めても止まらない光。
そして、その光が自分を犠牲にする未来だけは選ばない水の守護者。
やがて二人は、各国へ広がる歪みと、その裏で使われる禁じられた術を追うことにな
これからも、楽しんで頂けるよう頑張ります!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!犠牲を拒む光と水の、不器用な守り方
空から落ちてきたんは、ただのお姫さんやない。強い光の力を持ちながら、自分自身の危なさには驚くほど無頓着な少女、シルヴィーンや。
そんな彼女を受け止めるんが、水の守護者レヴィン。静かで口数も少ない青年やけど、彼女が危険へ向かえば、気づけばその隣におる。止めるんやなく、進む意思はそのままに、届く危険だけを取り除いていくんよ。
神殿と魔術機関、各地に広がる異変、光と水の力――王道ファンタジーのわくわくする舞台がありながら、その真ん中にあるんは、強いのにどこか不器用な人らの距離感やと思う。
銀色の聖獣まで加わって、真剣な場面の中にふっと可笑しみが混ざる。この柔らかい空気が、物語へするっと入らせ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!捧げるは……
最新話まで追いついたので書きます。
本作はあらすじを読んでいただければ分かる通りにハイファンタジーになります。それも、骨のある設定と世界観を伴った確かな「重さ」を有しています。
その中でも注目すべきは世界観ですね。
ネタバレを避けるために全容を書くことは叶いませんが、個人的には「魔術」の設定が良かったと思っています。普遍的なところに着地させず、設定を基礎から作っている点に好感を覚えました。
また、度々登場する「犠牲」という言葉も話を読み進めるごとに存在感を増していくのも印象的でしたね。こういったときの人間とはかなりリアルです。
次にキャラの個性ですね。
本作では光、炎、水、風、地の名を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命への反逆を描き出した王道ハイファンタジー
本作は、タイトルが、その力強さを示すように、「犠牲を選ばない」という意思と想いが込められた世界の中で、それを体現する主人公の姿に熱くなる一作となります。
そんな主人公の見どころとしては、誰かを守るために誰かを切り捨てるような残酷な選択を拒み、全員で救われる未来を泥臭く手繰り寄せようとする「ひたむきさ」です。
読み手の年齢によりますが、人によっては、共感からの応援の感情が芽生えるでしょうし、また別の人からは、そのひきたむきさは「青臭さ」ととれ、瑞々しさを覚えるかもしれません。
ただ、「それでも」を言い続けて、自らの信念を貫こうとするのが、王道と言えるのかもしれません。
そんな王道で、魅…続きを読む