概要
天使の家へようこそ。ただし、私はもう天使ではありません。
神に背いて人を救い、両翼を失った堕天使・律々瀬リカ。横浜の古い屋敷に封じられた彼女は、毎日ステンドグラスを眺める少年・上崎光と出会う。孤独な家に帰りたくない少年と、救いを求める魂を見捨てられない堕天使。力を失ったリカに代わり、光が「逆のこと」をする力を持つとき、二人の奇妙な契約が始まる。これは、堕ちた天使と、光という名の少年の物語。
黄昏のボーイミーツガール。
黄昏のボーイミーツガール。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!救われたはずなのに、少しだけ怖い
とても静かで、でもどこか悲しい始まりでした。
誰かが救われたはずの場面なのに、読んでいるこちらの胸には、やわらかい安心と同時に、説明のつかない不安が残る。
その感覚がずっと尾を引いて、とても印象的です。
プロローグの出来事が「奇跡」で終わらず、何か別の存在の気配として積み重なっていく構成がとても好みです。
神ではない、でも確かに“救うもの”がいる世界。その距離感が絶妙だと思います。
りりせの美しさや言葉の柔らかさの中にも、どこか人ではない気配があって、安心させられるのに目を離してはいけないような、不思議な緊張感がありました。
優しさと危うさが同時に存在している感じが、とても魅力的です。…続きを読む