序章の世界からシームレスに繋がる物語は夜少年と七巳の日常のワンシーンから始まり、とある不思議な地図をきっかけにして、彼らは奇怪なできごとへと足を踏み入れることになる。
お互いの信頼度の輪郭がはっきりと象られるような、ノリが良くパンチの効いた二人組のやりとりは物語を楽しむための導火線になっているだけでなく、古地図に隠された因果関係やキャラクターと世界観の背景を深掘るための重要なパーツになっている。
また、物語を通して育まれる夜少年と七巳の関係性は、瑞々しく飾り気のない心理描写によって彩られ、二人の間にある空気感までもを想像させるような強い魅力を感じました。
クスッとしてしまうような日常感と、渦中の存在である彼らだからこそ巻き起こせる非日常感の両方を是非、お楽しみください。
素晴らしい作品をありがとうございました。