とても静かで、でもどこか悲しい始まりでした。
誰かが救われたはずの場面なのに、読んでいるこちらの胸には、やわらかい安心と同時に、説明のつかない不安が残る。
その感覚がずっと尾を引いて、とても印象的です。
プロローグの出来事が「奇跡」で終わらず、何か別の存在の気配として積み重なっていく構成がとても好みです。
神ではない、でも確かに“救うもの”がいる世界。その距離感が絶妙だと思います。
りりせの美しさや言葉の柔らかさの中にも、どこか人ではない気配があって、安心させられるのに目を離してはいけないような、不思議な緊張感がありました。
優しさと危うさが同時に存在している感じが、とても魅力的です。
この物語が「救い」をどう描いていくのか、その先を見てみたくなりました。
続きを楽しみにしていますね♪