概要
推理は「未知」で「満ち」ている。日常のロジックパズルの極北を体験せよ!
髙﨑颯真は名前のない答案用紙を拾った。
それは数学の先生が三者面談に備えて出したサービス問題。
「17番目の素数を答えよ」
その答案には「57」と書かれていた。
これは言わずと知れた素数でない唯一の素数――グロタンディーク素数。
『アオハルパズル』シリーズ第2弾!
それは数学の先生が三者面談に備えて出したサービス問題。
「17番目の素数を答えよ」
その答案には「57」と書かれていた。
これは言わずと知れた素数でない唯一の素数――グロタンディーク素数。
『アオハルパズル』シリーズ第2弾!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この理路整然としたロジックの数々。とても読んでいて心地よい!
とにかく推理の楽しさがふんだんに味わえる作品でした。
主人公の髙﨑が学校へ行った直後、御山御影という生徒から「ポーチ」の状態を手掛かりに、「自分がどういう風に学校まで来たのか」という事実を言い当てられます。
この過程がまさに「ホームズ」を連想させられ、推理小説ファンならニヤリとさせられました。
浮かんでくるいくつかの可能性。それらを断片情報から削除していき、最終的に正解へ辿り着く。それにひたすら「なるほど」と頷かされ、綺麗に着地する論理に頬が緩みます。
そんなスタートで始まった本作。今度はトイレに「謎の答案」が置かれるという事態が起こります。
『グロタンディーク素数』なるも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!終盤で何度も驚かされました
この物語は高崎颯真という男が緑川御影という女性に実家暮らしだと言い当てられることから始まる。
なぜそうだとわかったのか、彼女は恐ろしい推理力を披露してくるのだが、この作品の本題はここから先にある。
ある日、御影がグロタンディーク素数って知ってると颯真に言ってくる。
これは数学者グロタンディークという数学者が講演中に実際は素数じゃない57をそうだと言ってしまったことからその数字がそう呼ばれているのだが、なぜ急にそんな話をしてきたのか?
というのも、あるテストの答案に57という数字が書いてあったかららしい。
それは「17番目の素数を答えよ」という問題だったのだけど、その答案用紙が…続きを読む