概要
2030年、日本の神仏霊妖は魔に落ちた。
八百万の神々、妖、鬼——古代より人々に語られ、信じられてきた存在が異形となって跋扈する、美しくも禍々しい《千年京》。
異類婚姻譚の破棄、三つの試練、神隠しの条件、ヤマタノオロチの伝説、鬼を仲間にする法則——ここでは伝承が退魔を握る鍵となる。語り継がれてきた物語から攻略法を探し、倒すための条件を揃え、最後は、自らの術と刃で敵を討つ。
そして、全ての元凶《逢魔》の打倒を誓う青年《華上 亜蓮》。千年京に蔓延る魔を祓う唯一の力《浄炎華法》を持つ彼の元には、それぞれに傷や業を抱えた仲間達が集い、共に怪異へ立ち向かっていた。
誰かを守るために傷つき、愛するがゆえに道を踏み外す。意思すら物語に縛
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!千年京で交錯する恋と戦い、想いと関係——和風ファンタジー好きなら必読!
民間伝承や神話、錫杖、結界、鬼…和風ファンタジー好きなら大好きな要素がこれでもかと詰まっています!
また、思わず悶えるような恋や関係値、それぞれの背負う業や葛藤、ぞっとするような堕神の描写や情景、体が熱くなるようなカッコいいバトル、そして思わず笑ってしまうキャラ同士の掛け合いなど…。
様々な要素が盛りだくさんなのに、千年京という呪われた都の中で、ひとつの統一された世界観として見事にまとまっています。
同じ和風ファンタジーを書く身としては、大好きでお手本にしたい背中です…!
元ネタを知らなくてもしっかり楽しめる伝奇・伝承要素、作者さまの好きが詰まったような魅力的なキャラクターたち。
き…続きを読む - ★★★ Excellent!!!バトルに感じる、拗れた心のぶつかり合い
千年京という魔境で、人を喰らう堕神や妖を祓う為に戦う、退魔師達の物語。
具体的には、読んでいて「ちょ!まっ!(,,> ꇴ <,,)」「……何……だと……」というツッコミをいっぱいしたくなる、和風退魔バトル × 関係性群像劇!
ツッコミ要素は、登場人物の濃ゆーい個性。
苛烈な環境で戦う彼らは、クールに見えて一途過ぎだったり、嘘と真実を混ぜて胡散臭過ぎる明るさになっていたりと、色々な方向に突き抜けています。
そして、彼らの過去や、メンバーそれぞれに向ける重い感情が混線し、その個性を形作っているんだと分かるにつれ、皆を応援し、その幸せを望みたくなる。
バトルは、堕神との戦いでもあるけど、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!闇を祓う退魔の者たちの物語…!
和風ダークファンタジー好きなら、かなり刺さる作品でした……!
まず世界観が素晴らしい。
呪われた都《千年京》の空気が濃厚で、読んでいるだけで“妖しく、美しい異界”に引き込まれます。魑魅魍魎感が凄い。
しかも本作、ただの退魔バトルでは終わりません。
国家退魔師隊と《暁月》、それぞれの信念。
怪異と戦う者たちの覚悟。
そして、人を想うがゆえの執着や苦しみ――。
「業」と「恋」が物語の芯にあるのが本当に良い。
登場人物たちも魅力的で、特に《暁月》側の危うさとたくましさ。
強いだけじゃない、“何かを背負っている者たち”として描かれているので、どんどん惹き込まれます。
さらに、戦闘シーンは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!没入感がすさまじい、感情をかき乱される和風退魔ファンタジー
第2章まで一気読みしました。読む手がとまらないとまらない!
幻想的でありながら禍々しい「千年京」という舞台。
重い過去を背負いながら、それでも賢明に今を生きるキャラクターたちの切実さ。
先が気になってしかたない巧みな構成。
キャラクターの息遣いと世界観の描写が自然で、巧みで、美しいです。
それほど、登場人物たちの関係性や、目の前の情景が、すっと自然に広がってくるんです。
短いやりとりだけで、その人物がどんな人間で、どんな信念を持ち、どんな過去を背負っているのかが伝わってくる。そしていつの間にか、気づけば全員を応援していました(敵勢力含め)。
緊迫した場面でも、ふとした日常のやりとりや…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶望の中で淡く光る。人間臭いキャラクター達が征く和風ファンタジー!
異能バトルと和風を掛け合わせたようなファンタジー作品です!
おすすめポイントは主に2つ!
①緻密な世界観
2030年という、少しだけ未来の日本を舞台に、未曾有の大事件から異形蔓延る都となった『千年京』を軸に話は進みます。
敵は『堕神』。その名の通り堕ちた神々です。神々や妖など、日本古来からある神話チックな物を扱うこともあり、世界観がかなり緻密に作られています。
特に、神々関連のお話は、もはや読んでいてためになるほどです!
②人間臭いキャラクター
そして、もうひとつの魅力はキャラクターです!
この作品は主人公だけに焦点を当てられる作品ではなく、秀逸な群像劇になっています。
もちろん焦点は主…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代の風景が異界に染まる、圧倒的「視覚体験」と語彙の美学
第3章第6話まで拝読した時点のレビューです。
登場人物の魅力、関係性の尊さについては他の方が書いておられるので、好きなところを、あえてニッチな視点中心に語らせてください!
① 日本人の魂に触れる「語彙」の選択
「逢魔時」「神隠し」「四は死を連想する」などの、日本人の意識に通底するような語彙、知識が、独自の意味を持って立ち上がります。
② 現代×伝統が織りなす「和のサイバーパンク的」シナジー
新幹線✖️屋敷、携帯✖️◯◯契約、高級ホテル✖️呪われた都など、日常の隣に異界が並立する様が、現代日本的なクールさを体現しています。
③張り巡らされた伏線
序盤の何気ない会話、描写がのちに牙を剥いて…続きを読む