村に残る因習について調べることから物語ははじまります。
白い布がはためく村。美しいはずなのに、静かで、どこか不穏です。
話が進むにつれて、部外者であるはずの主人公が、因習の核となる娘たちと関わっていきます。
切なく清らかな彼女たちに共感しながら、後戻りできない領域へ踏み込んでいく感覚が、美しくも怖く感じられました。
作者様の言葉選びも美しくも不穏で、主人公と共に私も後戻りできない深い湖へ入っていくような感覚に陥りました。
そして、どうすることもできない無力感が残りました。
村の伝奇や因習が好きな方に、特におすすめしたい作品です。