概要
本作を読んでいる時、家族の様子に異常を感じたら直ちに読書をやめて下さい
これは、作家である私、夢見里龍が収集した「奇妙な構造をした家の体験談」を、小説の形に書きおこしたものです。
発端は小説投稿サイト上のエッセイでした。
「生活をするのに不便はない。欠陥住宅というわけでもない。でも、明らかに奇妙な家なんです」
――それは〈排水口がすべての部屋にある家〉に住む主婦の投稿でした。
以来、私はネットで見つけた奇妙な家群を「ひらく家」と名づけ、親交の深かった読者のヤモリさんと考察を語らうようになりました。
ネット上の記述なので、全てはフィクション。そう考えていたんです。
でも、ある体験をして気づきました。これらの家は本当に存在すると。
私は本書を通じてみなさんに注意喚起をしたいのです。
あなたも知らず知らずのうちに「ひらく家」に住んでいませんか?
発端は小説投稿サイト上のエッセイでした。
「生活をするのに不便はない。欠陥住宅というわけでもない。でも、明らかに奇妙な家なんです」
――それは〈排水口がすべての部屋にある家〉に住む主婦の投稿でした。
以来、私はネットで見つけた奇妙な家群を「ひらく家」と名づけ、親交の深かった読者のヤモリさんと考察を語らうようになりました。
ネット上の記述なので、全てはフィクション。そう考えていたんです。
でも、ある体験をして気づきました。これらの家は本当に存在すると。
私は本書を通じてみなさんに注意喚起をしたいのです。
あなたも知らず知らずのうちに「ひらく家」に住んでいませんか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!出版記念カキコ ホントコワイ
出版おめでとうございます。読了したので感想を書かせていただきます。
もーこわいこわい。けど止まらずイッキ読み。
先生の描かれる、風や香りを感じられる描写が大好きなのですが、今回ばかりはあんまり嗅ぎたくない感じで。そういった点でも、引き込まれます。
最後30ページの緊張感、臨場感と言ったら。
壁の向こう、扉の向こう、天井の向こう、カーペットの下、ナニカいそうで、今も若干震えています。
どこまで創作なのか、先生の私生活はどこまでがフィクションなのか!?
リアルさにも翻弄されました。
「箱」
しばらくこの字を見ると、ビクッとなりそうです。
私も読んでしまったので、是非是非、分散させて…続きを読む