各話の食事シーンが実に象徴的
- ★★★ Excellent!!!
左遷されて地方にやってきた主人公氏から、都会人故の無意識なプライドや地方へのマウント意識が見え隠れしていて、いい感じに「嫌なやつ」感が出ています。
そんな「嫌なやつ」の主人公なので、折角いいお店を教えてもらったのに、飯を食うにしてもぼっちめしです。
そんな「ぼっちめしスタート」な本作ですが、本当に食事シーンが象徴的なんですよね。
各話ごとに揺れ動いていく主人公の現状や立ち位置を、上手く表現しています。
そして、忘れてはならないのが食堂のおかみさん、ノラさんの存在。
歯抜けの彼女はとっても料理上手で、皮肉屋の主人公ですら素直にその腕を認める程なのですが、物語の中盤で思わぬ秘密が語られることになります。
おそらく酸いも甘いもたくさん見てきたのであろうこのノラさんの言葉が、また実に深く象徴的なのです。
これが誤魔化しばかりの主人公に刺さる刺さる。
一種の爽快感すらあります。
さて、本レビューを書いている時点では、残念ながらまだ最終話が公開されていません。
その結末が実に楽しみな本作、読むなら今ですよ。