その、輝きは。

レビューの多さを見れば、この作品が『抜群の傑作』であることは瞬時にお分かりになるだろう。迷うことなく、是非お手に取って頂きたい。

言いたいことはそれだけなんだけど、ちょっとだけ言葉を繋ぎたい。感動を発散させたい衝動に、抗うことができないのだ。

人は本来、自らの為に生きればよい。
ところが往々にして、それでは満足できなくなる。美味いものを作ったら、自分で食べるだけでなく、誰かに食べてもらいたくなる。そのひとの笑顔を見てしまったら、もうおしまい。この歓びからは逃げられない。喰うために作っていたはずなのに、彼らの笑顔のために腕を振るいたくなってしまう。

人間とは、そんな奇妙な一面を持つ動物なんだ。

でもその奇妙さは、なんだかとっても温かい。涙が出るほどに、柔らかい。

そんなことを、しみじみと思い出させてくれる。これは、そんなお話なんだ。

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