普通ってなんですか?同性愛って普通じゃないんですか?

 まず、導入から一気に読者を引き込みます。
 生々しい「痴漢」行為をしてきた人物が、一見ふつうの女子高生・赤嶺りの。相手は、いわゆる保健室の先生・一ノ瀬詩。
 女の人を触ってしてしまう赤嶺りのに、主人公はかつての友人・奈緒を重ねてしまい、ルールを決めた上で痴漢することを許可していく。
 そこから、不思議で危うい関係が少しずつ発展していきます。

 この小説が良いなと思ったのは、甘い百合やエッチな小説で終わらないところです。
 第1話で描かれる「女が女を好きになること」の息苦しさが、主人公の心情として深く掘られていて、罪悪感・倫理・社会の視線が生々しく伝わってきます。
 読みながら「普通って何?」って、読者にも問い問いかけてくる感じがありました。

 文章は一人称で、地の文に感情が滲むので、主人公の揺れが細かく伝わって緊張感があります。
 倫理的にかなり危うい題材ではありますが、刺さる人にはすごく刺さる作品だと思います。

 私はこのまま、読了まで一気に読みたいと思いますのでExcellent!!!です!

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