普通ってなんですか?同性愛って普通じゃないんですか?
- ★★★ Excellent!!!
まず、導入から一気に読者を引き込みます。
生々しい「痴漢」行為をしてきた人物が、一見ふつうの女子高生・赤嶺りの。相手は、いわゆる保健室の先生・一ノ瀬詩。
女の人を触ってしてしまう赤嶺りのに、主人公はかつての友人・奈緒を重ねてしまい、ルールを決めた上で痴漢することを許可していく。
そこから、不思議で危うい関係が少しずつ発展していきます。
この小説が良いなと思ったのは、甘い百合やエッチな小説で終わらないところです。
第1話で描かれる「女が女を好きになること」の息苦しさが、主人公の心情として深く掘られていて、罪悪感・倫理・社会の視線が生々しく伝わってきます。
読みながら「普通って何?」って、読者にも問い問いかけてくる感じがありました。
文章は一人称で、地の文に感情が滲むので、主人公の揺れが細かく伝わって緊張感があります。
倫理的にかなり危うい題材ではありますが、刺さる人にはすごく刺さる作品だと思います。
私はこのまま、読了まで一気に読みたいと思いますのでExcellent!!!です!