概要
知ってると思ってた。親友のこと――
高校生の中島亜未は、親友・川村すみれが町を流れる川で溺死したという訃報を受ける。事件は事故として処理され、警察は早々に捜査を打ち切った。しかし、いつも明るく前向きだったすみれが事故で死ぬとはどうしても思えず、亜未は強い違和感を抱く。
亜未は、すみれが進路を理由にバスケ部を辞めていたことや、生前どこか影を帯びていたことを思い出し、「すみれは何かの事件に巻き込まれ、殺されたのではないか」という他殺説を立てる。しかし調べを進めても、決定的な証拠は見つからない。そんな中、事故としては出来過ぎている点や捜査の早期打ち切りに疑念を持つ刑事・須藤と出会い、二人は非公式に真相を探ることになる。
調査の過程で、すみれが三年生の朝野先輩と交際していた事実が浮かび上がる。親友である亜未ですら知らなかった恋愛関
亜未は、すみれが進路を理由にバスケ部を辞めていたことや、生前どこか影を帯びていたことを思い出し、「すみれは何かの事件に巻き込まれ、殺されたのではないか」という他殺説を立てる。しかし調べを進めても、決定的な証拠は見つからない。そんな中、事故としては出来過ぎている点や捜査の早期打ち切りに疑念を持つ刑事・須藤と出会い、二人は非公式に真相を探ることになる。
調査の過程で、すみれが三年生の朝野先輩と交際していた事実が浮かび上がる。親友である亜未ですら知らなかった恋愛関
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!真実は、救いにならない――親友の死が暴く闇
『暗渠』は、「親友の死」から始まる短編ミステリーやね。
事故として処理された訃報。でも、残された側には「そんなはずない」という違和感だけが、しつこく残る。誰かを大事に思っていたはずやのに、ふと気づくんよ――自分はその人のことを、ほんまは何も知らんかったんちゃうかって。
全7話・短い尺やのに、読み進めるほどに“心の底”を撫でられる感じがあって、静かに痛い。派手なトリックで驚かすというより、埋められていた事実が、少しずつ顔を出してくる怖さが魅力やと思う。
タイトルの「暗渠」も、読後にじわっと意味が立ち上がってくるで。
◆太宰先生 中辛の講評
この作品は、謎を追う話でありながら、実のところは…続きを読む