白川ちさと

竪琴職人のビメイの工房を、ライアという女性が毎日のようにように訪ねてくる。 ビメイは妻帯していた身でありながら、ライアを突き放すことができない。 古の異国で、あり得ないとは言い切…

クーデターにより国を失った王子と、お側仕えのアンドロイドのお姉さんの物語です。 亡国の王子レオニスは、黒髪のアンドロイド・ノエミに守られ、廃墟や辺境を転々としながら育ちます。 …

ダンジョンの出現から数十年、魔法やモンスターも日常になった世界。 探索者として「外れ職」と呼ばれる地味職《ウォッチャー》に就いた志摩結人。 彼の能力は「観察と記録」だけで、戦闘で…

　絶景のただなかに浮かぶ島々、フリルドマーニュ。 　さいはての楽園と呼ばれるこの島でアシュレイは海洋ガイドである【藍玉案内人】として、人々をもてなしていた。 　嵐の夜、水魔の呼び…

あの頃を あなたの生きた 欠片に触れる 関連作です↓ 帰り道【ナツガタリ'25　短歌賞一首部門応募作】 https://kakuyomu.jp/works/16818792…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門への応募後、短歌熱が治まらなかったため、落ち着くまで書き散らすことにしました。

形になったもの、好きだなと思った作品をぽつぽつ綴っていこうと思います。 完全に初心者なため、純粋に面白いな、という気持ちでしか詠んでいません。でも、心の奥にある大切なものを形にで…

エッセイを短歌として書いてみました。

2025.7追記 みなさまのおかげで本作はKAC2025「あこがれ」ランカー賞を受賞しました。 心より感謝申し上げます。 タイトルの送り仮名は「虞（おそれ）。美（うつく）し、…

アドバイスをする。指示を出す。友のように寄り添う。 「妖精」はいつもそこに居てくれる。 この作品はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係ありません。

あの時は夢中だった。 憧れて、焦がれた。 でも今は、夢から覚めてる。

「貴女のことを、ずっと探していました」 　真昼の青空に花火が上がる。 　この感情を、言葉にするならなにだろう。 　お礼を言いたかった。 　この羽根について知りたかった。 　それ…

カクヨムで長年活動をしていた私、タカナシ。 ぶっちゃけリアルでは全くもてず、結婚どころか恋人すらいない歴年齢の非モテおっさん。 「恋人とかつちのこより見つけるの難しいだろ」と思っ…

半世紀前、オイルショック直前の夏の出来事を書きました。初エッセイです。

森の小さな一軒家に住む、猫使いのヤヤと六匹の猫の物語です。 【コンテスト名】 カクヨムコンテスト10【短編】 【サブジャンル名】 ファンタジー短編部門 カクヨムネクスト賞

お題『試験』を受け、ほぼ実話を私好みの世界観にして脳直で書き上げました。 語学そんなに詳しくないので、ツッコミをお待ちしています。 【登場人物紹介】 愛ちゃん 日本人大学生…

人気のない、絶海の孤島で、気の遠くなるほどの長い年月を暮らしている「私」。 「必ず私たちも後から行く」という言葉だけを頼りに、いつまでも待ち続けている……。 そんなある日、「私…

　色覚異常。色覚多様性。 　オレが幼い頃は、まだ色盲って言葉が主流だった。 　普通の人には見えている色が捉えられない、網膜にある錐体の異常。あるいは脳の障害。

「ネオ・トーキョー拘置所は、三次元の空間に設えられた四次元の住まいである…」 時は28世紀。 無実の罪によって確定死刑囚となった活字中毒のぼくは、拘置所内の図書室を探し回って…

【お知らせ】 ＊2024.1.30に完結いたしました🎉 【作品概要】 　冬が近づく秋のころ。 　リシュールは靴磨きの仕事を終えた後、本格的な冬に備えてマントを買いに古着屋へ向か…

——『死』を扱う魔術師の家系、盧乃木家 ——その血に塗れた愛と憎悪の物語 父を殺された女、盧乃木沙耶香(ののぎ　さやか)は復讐の為、殺し屋として爪を研ぎ続けた。 だが、その復…

私は恋をして変わった。 カクヨム文芸部公式自主企画 恋愛ショートストーリー募集　テーマ「沼らせ男／沼らせ女」

自己犠牲の物語は美しい？　でもハッピーエンドが好みなんです。 カクヨムWeb小説短編賞2022 エンタメ短編小説部門 恋愛・ラブコメ

　精神的に追い詰められたリオネルは自らの人生を終わらせようとした。 　職場である塔の屋上から身を投げた時、衝撃は訪れず誰かに受け止められていた。 　目を開けるとそこには1人の吸血…

カフェで流れていたノスタルジーな短編映画に魅せられたナナカは、その結末に納得いかず、監督に文句を言いに行く。逆に監督であるトリトに制作を手伝って欲しいと言われて、ナナカは困惑する…

みーちゃんはおとなしい女の子です。 悲しくても辛くても怒っても傷ついても、ぜんぶの言葉を飲み込みます。 それが正しいことなのだと、ずっと信じていました。

何千年もの間、人の血肉を喰らうことで命を永らえている一人の悪魔がいた。 ある皆既月蝕の晩に悪魔は、ゲツセマネの園で一心に祈る男と出会う。男の名は、ナザレのイエス。 やがて逃げ…

「私がそのカミサマと出会ったのは、真夏の昼下がりだった…。」 とある田舎町の寂れた駄菓子屋で、店番をする少女と一匹の柴犬。 この物語は、彼らだけに視える「カミサマ」が、彼岸から…

●本作は18世紀ごろの欧州をイメージした舞台です。 罪人の娘ゆえに独りぼっちだった少女。彼女はいつも丘の上にある大木の下で同じ人物の絵を描いていた。 そんな少女を大木はただ見守…

誰からも顧みられることのない桜の木であるわたしに、初めて「綺麗」だと言ってくれた人がいた。 彼が卒業するまでの一年間は、わたしの生涯で最も優しく最も苦い一年だった。 わたしが命…

ある日から他人を否定することができない代わりに、口から花びらを吐くようになってしまった主人公。 「いい？　絶対に学校では花を吐かないこと。どうしてもなにか言いたくなっても我慢す…

高校生の裕太と、ある日病気にかかってしまった裕太の彼女、凪沙。 　二人は、ある約束を交わしていた。 　

アプリゲーム「リグレットサーガ」の中に迷い込んだ貧弱サラリーマンは、即座にモンスターの餌となってその生涯を終えた。 しかし彼は、ネクロマンサー「ジュリエット」によってゾンビにな…

　桃矢水晶（とうや みずき）は、祖父の影響で古文書を読むことが趣味。大学では歴史学を専攻し、将来のために学芸員資格を取れる講義も受講していた。 　ある夜、雷雨の中帰宅していた水晶…

少女ルルは、ある日お母さんの買い物について行き、その屋上でドラゴンと出会うことに。 これはルルとドラゴンの出会いと別れの物語。

　学校帰りに近所の本屋の文房具コーナーに寄った中学二年生の花は、試し書き用紙にあるメモを見つける。 　そこから始まる顔も名前も知らない誰かとの文通のようなやりとり。 　言葉を…

僕の靴箱に、オレンジ色の封筒のラブレターが入っていた。 でも、封筒には宛名も差出人の名前もない。 便箋もなにも書いていない白紙だ。 一体、誰からだろう……？ ※「５分で読書」…

音楽準備室の密室で音楽教師の金田が倒れているところが発見された。 自称『中学生探偵オレ』のおれは、この密室の謎に挑む！ ところが、そこに立ちはだかったのは、養護教諭の江刺家先…

中学生3年の夏頃から学校に行かなくなった夏川聡太はずっと家に引きこもっていた。 そんな時に明るいクラスメイトが家に訪ねてきた。 不登校から始まる学園物語始動！

朝の４時に起きて、夜の１１時に帰る。 ブラック企業勤めの 鈴木 春斗 (すずき はると）はある日、そんな生活に耐えられずに逃げ出した！ 逃げ場所は、ネットで見つけた山奥の限界…

人生は素晴らしい。 そう思わないとやってられない。 中学デビューに失敗した僕は学校をサボり街をぶらついていた。 知らない道を探索する中、古びた喫茶店を見つける。 その店の中には…

ズバリ、失恋の話です。

　昭和５８年３月３日。ひな壇の前で記念写真を撮った留実子と唯子は、昭和３３年３月３日にタイムトラベルしてしまう。「元の時代に戻るためには、２時間以内に『桜井写真館』で写真を撮るよ…

ピンクの傘を貸してくれた、元気で可愛いお隣の少女。俺の心はいつしか晴れ間が見えて……。 例によって、一人ブラッシュアップ状態のショートショート。ご意見、ご指摘、お待ちしておりま…

「私、恵一くんのことが大好きだよ、大人になったらお嫁さんにしてね……」 放課後の夕暮れに、微笑みながら彼女はそう言ってくれた。 僕、香月恵一（かつきけいいち）は幼馴染みの二宮藍…

これは、焼き鳥を愛した男の物語。 KAC20226、お題「焼き鳥が登場する物語」参加作品です。