七洸軍

　あるきっかけを境に親しくなった正反対な二人の関係が良かったです。自分にないものを持っている友人に自身の世界も広がって行く良い関係。 　整理整頓の術も。まずはいらないものを捨てて、…続きを読む

　空は恐ろしく、だからこそ海に憧れた、どこか場違いなハヤブサの末っ子。そんなちょっと違う息子を、父親が優しく導く。ハヤブサに生まれたことに意味がある、と。 　終始ハヤブサ一家のお…続きを読む

　父は釣り、母は絵を。それに自然と添う自分と。 　言葉のやり取りやちょっとした仕種や動き、穏やかな感情まで伝わって来る文章が良かった。 　二人が亡くなって、空っぽの家に悔いもあろ…続きを読む

　共存の可能性が見えた途端に揺れる意見。「言葉が通じれば仲良くできるね」などという楽観的なものではなく、同時に猜疑や嘘も生まれる。当然理解を拒絶する意見も。そこが現実にも重なる部分…続きを読む

　彼らのここに至るまでの経緯、不思議な出来事、……でも深く考える必要も無く。 　それこそラジオ局のいちファンになったつもりで、なんとなく今ある時間だけを聞き流すくらいの感じで読むと…続きを読む

　公園の片隅でひっそり開かれるお茶会は、陽の当たる場所なのにアンダーグラウンド。子供の間だけ許された何処か現実離れした時間のよう。 　ふとした無邪気な挑戦が友人にも勇気を与える。そ…続きを読む

　子供は我儘を叶えて貰って成長するのです。なのでサンタさんにお願いを書いたミユちゃんは、ちょっと良い子の６０点です。

　群れをつくり仲間と助け合って生きる。優しく勇気のある生き物。 　そしてとても綺麗好き。濡れ羽色は黒髪の美称。 　たとえみんなに誤解されても、“黒”を纏い、一生懸命に生きている。 …続きを読む

　海に沈んだ廃墟。そこで起きた悲劇。そこで出会った学生と本屋（本屋？）と襲い来る海賊。彼らが見つけたのは旧時代の人たちの情熱と、独り残された男の子、その未来と愛情と…… 　そこらの…続きを読む

　幻想だったものが世に現れ、現実の在り方が揺れる世に於いて現れた”彼”の存在は、魔法か、奇跡か、あるいは現代科学の意地か、それとも人の芯にある正義の呼応か。 　……と、まるでヒー…続きを読む

タイトルから「何だろう？」と読み始めて、
「あーなるほどね」とスッキリした読後感でした。

ごちゃごちゃした日常を切り裂くような、鮮烈な黄色が目に浮かぶようです。