概要
鳥たちの言葉を人間が解読し始めたとき、空と地上の境界が揺らぎ始める。
鳥たちの言葉を人間が解読し始めたとき、空と地上の境界が揺らぎ始める。カラス族の長老クロウは不安と希望の狭間で揺れつつも、対話の可能性を模索していく――。これは、異なる種族が歌を通して心を交わし、新たな言語〈共鳴の言葉〉を紡ぎ出す、空と森と人の心をめぐる壮大な寓話。
ありがとうございます♪
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!相互理解の第一歩は、言葉と、そこに込めた敬意
共存の可能性が見えた途端に揺れる意見。「言葉が通じれば仲良くできるね」などという楽観的なものではなく、同時に猜疑や嘘も生まれる。当然理解を拒絶する意見も。そこが現実にも重なる部分がありリアル。
これは異国の人間同士を表わした寓話なのでしょう。……もし想像しづらければ、ゼルダの伝説のリト族とハイラル人を思い浮かべるといいでしょう。きっとあの世界にもこんなやり取りがあった筈。
相互理解には言葉だけでは足りない。相手を習俗、思想、生き方等々、理解した上でその土地で生きる者への敬意も必要。
最初に交わす他言語はそんな言葉……あるいはこの物語のような歌でありたいと、そう強く思います。