空の怖さを知っているからこそ、誰よりも速く、高く飛ぶことができる。
- ★★★ Excellent!!!
空は恐ろしく、だからこそ海に憧れた、どこか場違いなハヤブサの末っ子。そんなちょっと違う息子を、父親が優しく導く。ハヤブサに生まれたことに意味がある、と。
終始ハヤブサ一家のお話ですが、隠喩・メタファーにも思えるのは、きっとそれが人だけではなく、全ての生き物にとっての生存哲学だからなのでしょう。
誰かと違う事、恐ろしいと思うことは決してマイナスではなく、そんな彼だからこその生存の可能性を秘めているのですよね。それが力強くも優しく諭すように書かれていて、とても良かったです。あとお父さんが格好いい。