第一章 序服から、茶の歴史の部分を全面カットしました。
これはもっと面白く、別の余話として書こうと思ったからと、出だしとしては些か硬い話になっていたからです。
それともう一つ、利休の実家の屋号問題です。千屋というのはどうもしっくり来ておらず、斗々屋でも魚屋でもないことは既に明らかですから、これ以外でどうするか考えていた所に、幡の話を書いた訳です。
印度更紗、唐草模様(カラムカリ)、印度松(ペリズリー)などと書いているうちに、ここに屋号のマーク付けたらどうか?と考えて色々調べましたら「千鳥格子」の文様がいいのではないかと。
本文にも書きましたが、利休が愛した松屋肩衝に付けた仕覆は利休間道。利休間道は極細の千鳥格子。千鳥文なら「千鳥屋」?いやいや、ここは「鵆屋」でしょう!と。
この字を見てストンっと私の中で腑に落ちました。
より道安の心情に添った文章に書き換わったと思います。
読み直して、違いを噛み締めていただけたら、幸いです。