少し時間が掛かりましたが、「『数寄の長者〜竹馬之友篇〜』第廿八服 山岳可崩」が書き終わりました。
今はツイ友のかりんさんにルビ振りチェックをしてもらってます♪
今回登場する茶道具は「染付蟹形蓋置」です。
これは史実に出てくる訳ではないのですが、今回の主役級の登場人物である島村貫則(史実では貴則)に因んだ道具となってます。
あまり詳らかに語られることのない上洛戦の中の摂津攻略ですが、柳本賢治が死亡して後の摂津で戦力を消耗せず、三好元長と対峙できたのは島村貫則のお陰であることを書いておきたかったので。
次回は舞台が京方面へと移ります。内藤彦七と木沢長政の話ですね。木沢長政は典型的な悪役ですが、父親の木沢浮泛の嫌われっぷりはその上を行くという(笑)
その割にこの人伝手が広い。恐らく灰汁の強い人物ではありながら、礼儀についてはきちんとしており、祝儀などもしっかり出す人なんだと思います(どちらかというと人より多めに出すぐらい)。但し、守銭奴でがめつい。出したら出しただけの饗応や見返りを求めたのではないかと。
茶の湯の世界でも、恋愛でも、結婚でも、見返りを、求める打算的な付き合いは嫌ですよね。
『数寄の長者〜竹馬之友篇〜』
(前回のあらすじ)
柳本賢治が死んだ。撤退する堺勢に襲いかかる依藤村忠と島村貫則。奮戦する柳本治久と柳本治頼だったが……
第三章 干戈騒乱
第廿八服 山岳可崩 7955/7500字【校正中】
※現在、ルビ振り依頼をしつつ、校閲中です。