振り返ればいつもそこにいた。
まるで花咲いたように、楽しげな笑顔を向けてくれるきみがいた。
無邪気で、純粋で、真っ直ぐな。
その気持ちは温かく、少しくすぐったくて。
直視するには眩しすぎて。
だけど本当は、見ていたかった。
きみの光を。
私にとっての光を。
伸ばしたこの手は、もうきみに届かない。
失ったものの大きさに今さら気づく。
周りが闇に閉ざされ、悲しみが溢れ出す。
きみに照らされていた幸せはこの手を逃れ、風に流れる花びらのように散っていく。
代わりは世界のどこにも無い。
欠けてしまったピースはきみでしか埋まらない。
だから私は、
必ずきみを見つけ出す。
もう一度、きみの笑顔が見たいから。
さて、上記は現在連載中の『アカシャ・アニマ』の五章、『火業・勇決』の冒頭シーンになります(ついさっき書いたばかり)。一切名前が出てこないけど、この作品を読んでくれている方はどういうシーンなのか、誰が誰のことを言っているのか、なんとなくわかると思います(実は超絶ネタバレシーンです)。
手元のWordの文字カウンターによると、本文がようやく7万文字に到達し、作者的にいよいよクライマックスへ向かいます。ここからはもう、小細工無しの魂の勝負だと思っています。
僕は常に文字数が足りなくなるほうの人間で、やっぱり今回も規定の10万文字に到達できるのかビクビクしながら書いています。最終話まで書き切ったのに文字数が届かないということが多々あります。ただそのぶん内容は凝縮されているという自負があります。
現在投稿しているのは三章で、明日三章が完結し、1話幕間を挿んだ後、四章の『風業・愛心』へ入っていきます。この章からこれまでと流れが少し変わって、いよいよという雰囲気が醸し出されていくことになります。
ちなみに先日からしれっと自主企画を開催しているので、みなさまよかったらそちらも覗いていってくださいまし。↓
https://kakuyomu.jp/user_events/16816927861420370621?order=published_at
コンテストの締切が3月28日で、最後はかなり駆け足で投稿してしまいそうですが、それまでに無事完結できるよう今日もぼんやりと空に浮かぶ雲を眺めて過ごしています(?)。ありがたいことに素敵すぎるレビューをいただいたり最新話を投稿するたびに読んでいただける方もいらっしゃって、とても幸せな気持ちで物語を紡ぐことができています。
今これを読んでいるあなたもよろしければぜひ、この物語の結末をその目で確かめてみてください。