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このときめきをいつまでも

 自分にとって初めての書き手さんの作品を読む時って、すごくドキドキします。
 その人の感性と価値観に、初めて触れる瞬間だから。
 まるでこれから初対面の人とのお見合いが始まるみたいに。読書って、ある種自分と書き手の相性を確かめる行為だと思うんですよね。作品はその人のプロフィールであり、読者へのアピール、ラブレターみたいなものだと思います。書き手と自分の価値観が違ったら違ったで、新しい世界に触れる新鮮さがある。

 自分が書き手になった瞬間から、読み方も変わりますよね。
 純粋な読者としてだけでなく、「この場面を書いている時書き手は何を考えていたんだろう」とか、「ここの描写は、後々何かに関係してきそうだな。書き方でわかる」とか、「こういうのは一生かかっても自分には書けないぞ」とか、読みながらいろいろ考えてしまうようになります。純真無垢だったあのころにはもう戻れないんですね。

 人が書く文章って、基本的に嘘をつけない。面と向かって会話している時よりも情報が少ないぶん、その人の人物像がシンプルに如実に表れてしまう。嘘を書いても、それは嘘を書いている(自分の心に嘘をついている)ということがわかってしまう。隠そうと思えば思うほど。

 だから小説って、まるでその人の人生に触れるような感覚があって。作者とキャラクターが似てるとかじゃなくて、その作品が醸し出す全体的な雰囲気というか。この人は楽しそうだ、とか、この人は苦しんでいそうだ、とか。その人の心を垣間見るようなところがあります。

 誰かが言っていたんですが、小説家というのは他人に共感できない偏屈な人間ではなく、「他人の心をわかりすぎるせいで生きにくい」人種なんですよね。想像力が豊かでなければ、小説なんて書けませんから。想像力が豊かということは、他人の心を想像できることにもなります。

 小説を書いている人って、優しい人が多い。カクヨムにいればわかります。他人の心の痛みがわかる人たちなんですね。もちろん人間だから時にいろいろあるだろうけど。

 まあとにかくここで僕が何を言いたいかというと、「寝違えて目覚めた朝ってめっちゃ憂鬱だよね?」ということです(?)。
 ではまた。

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