言わずと知れた有名作家の東野圭吾さん。僕は小説を書くくせにほとんど本を読まない人間ですが、それでも東野圭吾さんの小説は何冊か読んだことがあります。
そのいくつか読んだ東野圭吾さんの作品で僕が一番好きだったのが、『秘密』です。僕が何が好きなのか秘密なのではなく、小説のタイトルが『秘密』なのです。もし売れっ子じゃなかったらこんなシンプルすぎるタイトルすぐ却下されそうですが、実はこのたった二文字のタイトルがすごく深い。
内容は、妻と娘が事故に遭ってしまい、夫は最愛の妻を亡くしてしまう。しかし、助かった娘には妻の精神が乗り移っていた。その体は自分の娘、心は自分の妻との歪な共同生活をしていくというお話。たぶん初め読者はみんな、他人には内緒のこの二人だけの秘密こそがタイトルの意味だと思うはず。だけど、違うんですよね。ストーリーの終盤、そこでタイトルに込められた「秘密」という言葉の本当の意味がわかります(それが僕なりの解釈)。その意味がわかった瞬間、超切なくなります。うわー、ってなりますよ。仕掛け的には『容疑者Xの献身』とも近いですけど、『秘密』は泣けますよね。辛いっす。でも、それは大切な人を愛するがゆえなんですよね。グッときます。
僕はテレビは毎週決まったバラエティ番組だけ録画して後から観ています。それで最近、「ダウンタウンDX」でお笑いコンビオズワルドの伊藤さんを目にしました。面白いし、全体的な雰囲気が好きで前から気になっていたのですが、その時オズワルド伊藤さんを何気なく見ていると、突然パァーっと僕の頭の中にストーリーが浮かび上がりました。よし、次の話はこれだ、とそれですぐに決まりました。あざっす。
次の話は「ダメ男」の話です(バン!)。べつにオズワルド伊藤さんがダメ男と言っているわけではないですよ(遅刻はよくするらしいですが)。
サプライズ・プランナーをしている主人公たちのもとに、ダメ男が依頼をしにやってきます。近々妹の結婚式があるというので、そのことについて。
普通であれば、結婚式の余興としてサプライズでフラッシュモブをやって妹を喜ばせてあげたいとかいう依頼なのですが、そのダメ男は言うのです。妹の結婚式を「滅茶苦茶にしてやりたい」と。それで結婚を破談させてしまいたいと。ダメ男と妹は一緒に住んでいて、妹が家計を支えています。その妹が出ていってしまったら自分は食いっぱぐれるじゃねえかと。
そのろくでもない話を聞いて、周りは当然呆れ返るのですが、主人公の紅音は違います。こう言うのです。「面白そうじゃん。その話、のった!!」と。そして怒涛のドタバタ劇が幕を開けるのでした。
と、表向きはそういうダメ男の話なのですが、その行動の裏には深い訳があります。前述の東野圭吾さんの『秘密』とも少し近い、「兄妹愛」つまりは「家族愛」の話です。6,7割はふざけた話になると思いますが、最後はたぶん泣けます。少なくとも僕は泣きながら書いていくと思います。家族だからこそ、言い辛かったり、意固地になることもあると思うんですよね。だから紅音たちはそれを伝えるためのお手伝いをするわけです。オーソドックスなドラマではあるのですが、そのぶん結婚式のシーンはぶっ飛んだものにしたいと思って、今いろいろ考えています。『秘密』の最後も結婚式でした(確か)。ちなみにテーマソングは『ヘブバン』の「きみの横顔」と以前から決めていました。名曲です。この曲に合わせた歌詞をまた考えます。ストーリーも曲を聴きながら考えています。