「怪談、 短編」を含む小説

ゾクリとする余韻が残る、1話数分のショートホラー集。 日常の裏側に潜む、ささやかな恐怖をお楽しみください。 2、3分ですぐに読めるショートホラーです。興味を持たれましたら、…

なきぼっくすが始まる前の、少しの小話。 語り手は、黒金から京浜へ。 彼自身が探す、1輪の花とは。

鳴り止まない携帯電話。 着信の向こう側にいるのは、誰？ 　ばかばかしい迷信だと思った。 精霊が連れ去ってしまう。そんなことは子供のおとぎ話だ、親が子供を危険から遠ざけるための。…

そこは只の雨宿り所ではない。 決して侮らぬように。

誰も近づかない家の和室。 そこには「畳をはがすな」という、代々守られてきた奇妙なルールがあった。 少年は、通話相手の友人に過去に一度だけ破られた掟の結末を語りだす。

あの世とこの世の境目に暮らす、十数人の住人たち。 そこには、昔から一つの“決まり”があった。 しゃがめば、綺麗な音楽が流れる。 だが、ジャンプをすると――不気味な笑い声が聞こえ…

水に由来のある土地に建つマンション。 七階の角部屋で起きた、忘れられない出来事。 深夜、部屋で感じた違和感と、 いつもとは違う“重み”。 翌朝、それは「夢」では済まされなかっ…

ある患者が、診察室にて奇妙な体験を語ります。 しかし、最も奇妙なのは患者自身かもしれません。

鳴り止まない不協和音、狂ったように点滅するインジケーター。

『おしえて！ ドーシン博士』について 前作を読んでいただい方へのおまけ、のようなものです。ご愛読ありがとうございます。

古いカセットレコーダーで、逆再生をして遊んでいただけのはずだった。 懐かしさと好奇心が、何気ない日常を静かに歪めていく。 止めたはずの音、戻らない操作、違和感だけが積み重なる中で…

これまで書いた小説もしくは、短編ほどの構想しか思いつかなかった内容の怪談を4000字以内で完結させた短編集です。前後のつながりは一切ありませんので、どのお話から読んでいただいても…

大正時代。私は蔵の中に住む人魚に出会った。 人魚の名は「いおがみさん」。 私小説風の、静かな怪異の物語です。 大正期の空気や、どこか不穏な気配を感じていただければ。 どの土地の話…

近所の川では、よくザリガニが捕れる。 川から生き物がいなくなったと言われても、僕には実感がなかった。 けれど、家に持ち帰ったザリガニは、必ず水面を見上げたまま動かなくなる。 誰…

その道では車が消える

実家に帰省中、突然の渋滞で動けなくなってしまった親子。仕方なく車中泊していると、助手席の窓が叩かれて。

小学五年生の秋。 部活終わりの夕方、友達と三人で校舎のトイレに入った。 誰もいないはずの校舎で、 遠くから救急車のサイレンが聞こえてくる。 次第に大きくなる音に、 私たちは同…

夜の森で命を奪われたはずの男は、なぜか再び立ち上がる。 理由も救いも語られないまま、彼は街へ戻り、淡々と歩き続ける。 人と同じ言葉を使い、人のように振る舞いながら、決して人ではな…

建設業を生業にしています。 職に関する物件の話や、同業者からの話、他取材したお話をまとめました。 HONKOWA本誌にて、『ある設計士の忌録』の原作提供やってます。 それ故に、こ…

今回語られるのは、実家で母親と口論になった時のお話。停電が起き、語り手の足に何かが転がって来たようです。