「見ない」を含む小説

　隣に住む従姉妹"真白"に懐かれているが、おばさんが面白がってけしかけているのか、毎日パンツを見せに来るようになった。 　7つも歳下の幼女のパンツを見ても何も感じない。妹のような…

朕は猫である。 名前は――ハンス・スコット・シュミットと名乗っておこう。 『帝国』 それはこの世界が唯一無二であるが故の呼び名。 どこの、でも、誰の、でも無い。 世界…

元は三題噺「森」「寿司」「メガネ」投稿作。

乙女ゲーム「FIRSTLove」の世界に転移したものの、主要キャラではなくモブとして生きていた主人公。とある日、雨ざらしになっている女の子を見つけて拾ったのだが。どこからどう見て…

社用スマホの画面にも、デスクの上のパソコンにも、見たことのないグレーの背景に砂時計が回っていた。

受験に失敗し、二次募集で入った高校で夢も希望もない退屈な日々を過ごす琉生。 だが、お昼の校内放送のパーソナリティーを務める放送部委員会の２年生・忠信の声に一目惚れならぬ一聞き惚れ…

　閏井（うるい）賢治と宇留井（うるい）健一は血族ではなかったが、瓜二つの美少年であった。道行く人が振り返るほどの美形であった上、鏡に映したようにそっくりであったので、いつも多くの…

トンビの学名から、『さまよう』。 "なく"は、音楽用語で『感情をこめて演奏する』。 そもそも鳥は、空を見ていない(下向き)なイメージから、皆がもつ哀愁と絡めて作文しました。

田舎の高校にやってきた大蔵蓮花（おおくら れんげ）はいつも大きく笑っている。 「おーっほっほっほ！」 そんな彼女に興味を持ったひとりの男子高校生。 見たいあなたと見せたいわた…

見たもの、聞いたもの、触れたもの……それらが心に結ぶ像を追いかけています。 私から見える世界は、いつも哀しくて、そのくせ少し優しいです。

古賀コン10　「ぼくにもできそう」 フィレンツェ・ルネサンスにおける『東方三博士（マギ）の礼拝』の系譜的なものを その最後の花たるフィリッピーノ・リッピの絵を見て気づいたことな…

地元の食堂で、六十代の「お母さん」と四十歳近い「僕」が久しぶりに向かい合う。 値段を見て少し高いと感じながらも、僕はいつものように、理由もなく「もつ煮定食」を注文する。大好物とい…

『香坂流』と呼ばれる悪魔的な指し方で将棋界のアマチュア最強の座に上り詰めた男、香坂賢人22歳。 彼はある朝、顔を洗っている最中にふと鏡を見ると、そこには見たこともない美少女が映っ…

十五歳の少女ベアトリーチェは、花香る国ロレニアの王家に生まれたお姫様。しかし、ある日に突如として彼女は、父の勝手な都合により、強引な結婚をさせられる羽目に。 お相手は三十歳以上…

顕（あらわ）は一年前にトラックと事故を起こし、異世界に転移した。推しの誕生日で浮かれた顕は、前方など見ていなかった。 そんなこんなでモンスターをハントする世界に来た顕は、顕を拾っ…

私は小瑠璃。平鹿郡の地頭、清藤義澄の長女、１８才。行き遅れ継続中。何不自由なく暮らしていた私は、事件に巻き込まれ土蔵に入れられ、その上、父様から「お前は生け贄だ」と城から追放され…

境界線で隔てられた"白の世界"と"黒の世界"。 白の世界に生きる者達が抱えた負の感情は、黒の世界で新たに生を受ける。生まれた命はやがて"鏡像"と呼ばれた。 白の世界の者達は、…

ある作家曰く「濡れ場と料理を美味しく書けるのなら一人前」 そんな高尚なもの、捨てました。 エロ漫画などに出てきた料理を再現した話などを書きます。 性描写はありませんが、画像…

人類が滅亡した世界にたった１人残された青年と、高い知性と超能力を持った猫たちとのほのぼの系ストーリーです。 毛皮の海に落ちる夢を見た主人公・玉那覇光一が目を覚ますと、２０匹の猫…

　陰陽師の藤は国王から命を狙われ、赤髪の女性である自分の正体を隠して、茶髪の男性の陰陽師として生き延びていた。 　かつて藤は、赤髪の女陰陽師「梗」として生きていた。 　しかし、最…