クリスマスには俺に愛を囁いて

受験に失敗し、二次募集で入った高校で夢も希望もない退屈な日々を過ごす琉生。
だが、お昼の校内放送のパーソナリティーを務める放送部委員会の２年生・忠信の声に一目惚れならぬ一聞き惚れしてから、彼の高校生活はがらりと変わった。

《流れ星》という名前で忠信にリクエストやメッセージを送るのが楽しみになり、いつしか、あの声に愛を囁かれたいと思うように。

こっそり見にいった忠信は、見た目もアイドルばりにカッコ可愛く、琉生の想いはますます募っていく。

クリスマスが近付く頃。
放送内でクリスマスソングのリクエストと欲しいプレゼントを聞かれ、「あなたの声が欲しい」とメッセージを送った琉生は、忠信が放送している最中、誰かに視聴覚室に呼び出され──。