「すれ違い青春」を含む小説

“推し絵師”の正体は、すぐそばの君だった。 顔も知らない絵描きのイラストに、心を奪われた大学生・湊。 その才能を埋もれさせたくない――そう願った彼は、不器用ながらも応援活動を始め…

小鈴ゆのは、動画配信グループ≪Neo‐Flash≫（以下neo）のノアを推す中学二年生。neoは顔出しNGなため実物を知らないゆのだが、実は同じクラス・後ろの席の綾瀬玲がノアだっ…

　高校3年生の夏、僕・春樹は幼なじみの夏希に片思いをしている。明るく人気者の彼女は、僕にとって高嶺の花だ。 　​ある日、夏希から「一つだけ、聞きたいことがある」と真剣な顔で声を…

読んでくださり、そして温かいコメントをありがとうございます。応援、とても励みになります。

高校二年生の緋色陽（ひいろよう）は、ある日、学校で密かに思いを寄せているクラスメイト・広員美雲（ひろいんみくも）が“誰かへの告白の練習”をしている姿を目撃してしまう。名前は聞こえ…

ペースを乱されるのが嫌いな湊真と、 ぐいぐい距離を詰めてくる陸。 「こうなるはずじゃなかったのに」
 気づけば心が揺れてしまっていた──

 そんな“恋のはじまり”の、もっと前…

彼女は脚を開いた。彼は手を引いた。 埃の粒が光の中に漂い、ページをめくる音だけの静謐。 十八歳の僕と梨花は、思考よりも早く、指先の温度で互いを知った。 誰にも聞かれない机の下、…

子供の頃に交わした、小さな“贅沢の約束”。 破られてきた約束ばかりを抱えながら、それでも彼女はその日、電車に乗った。 再会の舞台は、通学路にあったファミレス。 かつて中学時代、…

❦りぼん×ボカコレ×カクヨム超メディアミックス小説大賞に応募しています。 “いい子”を演じ、孤独を隠して生きる陽莉。 誰にも見せられない本当の自分を、笑顔という仮面の奥に閉…

夏祭りの夜、ひとつの“りんご飴”が、ふたりの距離をそっと近づけた。 クラスで孤高と呼ばれる真白と、お祭り好きの赤城。 会話のきっかけは、りんご飴が大きすぎて食べられない――たった…

「世界は終わります」 そう予告された午後、僕は彼女に告白した。 彼氏がいると知らずに。 ……いや、知っていても、言っていただろう。 でも世界は—— 終わらなかった。 青空が戻り…

春のはじまり、ちいさな違和感が“風”として吹き始める。 言葉にならない想い、すれ違う視線、濡れた傘の重さ―― これは、まだ名前もついていなかった恋が、 “雨の季節”へ…

小学生の全国大会で頂点を掴んだ野球少年・立花翔都と、天才少女・小南陽菜。二人は小学一年の頃から、毎日キャッチボールをする関係の幼馴染だ。 だが中学進学を機に、二人の道は思わぬ理由…

２０２２年６月２０日。東京都新宿区、夜のワンルームで、僕は君と出会った。 ――『平田』、本名『高篠ミヤビ』。 ネットで知り合っただけの彼女と、徹夜でゲームをして、くだらない…

毎朝、同じ電車で会う彼女は、満面の笑みで「おはよう！大好き！」と告げる。 言われている当の本人は恋愛に興味がなく、ただ流すだけだった。 それでも彼女は変わらず現れ、いつの間にか彼…

推しとファンが「契約恋人」になれる夢の制度――推し婚。 でも、本気で恋したら記憶消去の刑。 最下位ファンの結城ユイは、学園No.1推し様・七瀬アラタの契約者に選ばれる。 完璧な…

教室って、どうしてこんなに落ち着くんだろう。 放課後の教室で、僕はいつも君と話す。 でも僕は、君の名前を——呼んだことがない。 それが当たり前の関係だった。 西日が差す教室、…

遥か宇宙の果てで、君は今も僕の名前を呼んでいるだろうか。 15歳の白河澪は選ばれた。 地球を離れ、宇宙探査艇《ルクス号》に乗り込んだ彼女の使命は、光年単位の距離を進む過酷な任務…

高２の璃子は、ごく普通の女の子。 少し特別なのは、音楽が大好きでバンドを組んでいることと、親友の好きな人に片想いしていること。 つらい恋に苦しむ中、璃子はバンドメンバーの遊佐く…

卒業を間近に控えた教室。静かな放課後、隣の席の山瀬がふいに尋ねた。 「ねえ、坂下くんって、好きな人いる？」 三年間の記憶が蘇る。名前も知らなかったはずの彼女と、今では自然に笑…