「#鯉」を含む小説

むかしむかしのお話です。あしがら山に金太郎という男の子がいました。小さいころから力持ちで、 いつも山で動物たちと遊んでいました。 綱引き、相撲、泳ぎ…体力勝負で金太郎にかなう相手…

進学校に入学したものの、その後勉強についていけず、すっかり燃え尽きてしまった西方洋人(にしかたひろと)は、学校から次第に足が遠のいていく。自己嫌悪と劣等感の中で思い悩む洋人を見か…

私があの事件ともいえぬ出来事に居合わせたのは、ちょうどこのように、風に吹かれた雲が月を隠す夜でございました。

※この小説の主要成分は、基本的にギャグです。 山代幸仁は不遇な人生を送ってきた。 大学進学は親の借金のために諦めざるを得ず、就職した会社はブラック企業だった。 営業職で毎日…

【社会人ミステリ研究会競作コンペディション】の ２０２２年のテーマ『宗教』に触発されて犯人当て作品です。 また鯉江榎氏によるリーズニングパズルの影響を強く受けています。

「時忘れの屋敷」に住む呉さんとそこに通う高校生の菫がお互いを守るために隠し通した恋と嘘の物語。 呉さんはいつも着物だ。年齢不詳で、確かなのは菫よりは年上ということ。 手慰みに煙…

　屋根より高い、こいのぼり 　おおきな真鯉はお父さん。 　小さな曾鯉は子どもたち。 　真っ青な空に映える鯉たちに、私たちは何を思うのだろう。 　こいのぼりって、私といっしょ？…

わたしたちの知る平安京とは、少し違う平安京の物語。 揚羽（あげは）は、大納言の姫でありながら姫君らしくあることを厭い、好きなものに一途だった。 虫も鳥も獣でさえ、彼女は素手で触…

徳島の祖谷地方に伝わる　ある伝説にヒントを得たもの 初恋の人を救うための懸命の努力が思わぬ結果に

KAC20252 テーマ「あこがれ」 思い悩む少年は優雅に生きる鯉に憧れを抱く。 そして、あくる日、憧れの存在は関西弁で話しかけて来たのだ。 《※注意‼※》 当作にはエセ関西…

沙果奈という娘を持つ母親は、ある日娘が池の鯉に目を奪われる姿を目撃し、その日から娘の様子は一変する

鳶田夜凪によってAir Mail Vol.35に寄稿された小説です。

吹雪で閉ざされたログ・キャビン。彼の足元に転がる僕は、まるで俎板の鯉だ。皮に骨、死体で満ちた密室の残酷小劇。

井の中の蛙がVTuberを始めた。 この物語は日記でもある。 私は彼女を観察し、彼女の視点に立ってこの物語を綴る。 鯉は滝を登ると龍になるというが、大海を知った蛙は何になるのだろ…

「ことわざ」や「慣用句」を成句に、発音が似通っていて意味の違う言葉に作りかえる言葉遊びが「捩（もじ）り」「地口（じぐち）」です。現代でいうところの駄洒落や親父ギャグに近いですね。…

　膳の上には、鯉や蛸の鱠、雉の炙肉、鮑の干物 　白塗の女が四人、亂暴な手際で男の周りに颯と屛風を巡󠄁らせる