「お題フェス１１」を含む小説

王都でギルド登録を済ませた“僕”が選んだ初任務は、危険度・低とされる「竜骨線の森」の外縁調査。 スローライフを目指すための、慎重で無難な一歩のはずだった。 だが門前で告げられた謎…

お兄ちゃんが忘れたお弁当を届けに行っただけだった。 いつも通りの道、いつも通りの病院。 けれど中に入った瞬間、外の音が消え、受付には誰もいなかった。 これは、夏の暑さと静けさの境…

囚われの王子とその先生の話

東京・神楽坂。 上京したばかりの大学生である「私」は、夕暮れ時、裏路地の突き当たりに佇む古道具店『灯心堂』に迷い込む。 店内にいたのは、小柄なおばあさんと、不思議な帳簿。 そし…

「私の復讐を手伝ってもらえる?」 神官の娘でありながら、禍々しいアザゆえに 十四歳で生け贄として森に捧げられた霧花。 満月の夜、彼女が出会ったのは、 銀灰色の髪と血の色の瞳を…

ある男が仕事終わりに何を食べるか、悩んでいた。どうやらカレーを食べる様だが、男には何やら秘密があるようだ。

2026年、東京。 人々は耳の後ろに「バイオ・コネクタ」を埋め込み、他人の五感を体験する「センス・シェア」に溺れていた。貧困にあえぐ大学生のカイも、月額500円で高級ステーキの…

肉を食べた。 酷く味気ないものだった。 何時からだろう、肉を食べても不味いとしか思えなくなったのは。

まもなく、私は死ぬ。 だがこれは、私が信じてきた神の導きの、当然の帰結だ。 それに私の遺志は、信頼する恋人アンナが継いでくれるはず。 ──刃は落ちた。 なのに、どうして私はまだ…

私は三十代専業主婦。 服にはあんまりこだわりとかなくて、おしゃれをしてこなかった人間です。 そんな私が一念発起してかわいい服を買いに行った時の話です。

エッセイは書いたことがありませんでした。 しかし、「お題フェス」なるものを見かけたので、 せっかくだから、「未知」である「エッセイ」に挑戦してみたいと思いました。 本文の内容は…

孤独な高校生活を過ごした僕だったけれど、この春からは心機一転。 大学生活はきっと友達もたくさんできて、サークル活動もがんばちゃって、もしかしたらカノジョなんかもできたりして…… …

已む、己

ある日、主人公の秋月凛空の前に、大きな船が現れる。凛空は何かに導かれるように、その船に乗る。そこには船長の海、そして、明日がどうなるか、確信を持てない人たちが乗っていた。その船の…

　コンテスト最低字数で書かれた「黒い」物語。 　小説投稿サイト「ヨムカク」のコンテストに応募した俺を待つのは――。 　この物語はフィクションですが……まだ夢のある未成年の方がお…

「未知との遭遇」――それは引きこもりの中学生・タイチにとって、父が雇ったギャル家庭教師・チコちゃんとの出会いだった。派手な外見に反し、歴史ゲームを愛し、歩幅を合わせて「勉強」と「…

最近この街では人が溶ける事件が多発していた。 魔女が倒されてからおよそ5年。その余波は今だ治まってはいない。 世界の危機を救った魔剣士ミテラは、事件現場に現れる黒のローブを追いか…