週間
現代ドラマランキング

長編・短編すべての作品を直近7日間のデータで集計しています。
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    全てを奪われて凍死した48歳窓際社員、2011年に死に戻る 〜大人の実務経験と未来相場で、裏切り者たちを資本主義の底へ叩き落とす〜/

    「身の程を知りなさい。契約書通り、最後の一円まで回収します」 真面目一筋に生きてきた中堅商社の万年係長・槙野泰輔(享年48歳)。 目をかけていたエリート後輩と愛する婚約者に裏切られ、億単位の横領の濡れ衣を着せられて全てを失った彼は、冬の公園のベンチで誰にも看取られず凍死した。 だが――目を覚ますと、そこは2011年11月のオフィス。 1ドル76円台の超円高、スマホ黎明期、そしてビットコインが1BTC=数百円だった時代。 まだ婚約者と結婚する直前、後輩が入社してきたばかりの「すべてをやり直せる起点」だった。 魔法も異能もない。 槙野の武器は、48歳まで這いつくばって得た「業界の裏事情」「社内政治の力学」「法律の抜け穴」、そして「未来15年の経済動向」。 初期ビットコインと為替レバレッジで裏資金を爆発的に増やし、 美しき天才女性弁護士とともにシンガポールに極秘の投資ファンドを設立。 表では冴えない係長を演じながら、裏切り者たちの「強欲」と「見栄」を巧みに煽り、合法的な借金の底なし沼へと誘い込んでいく。 さらには成長著しいメガベンチャーを育て上げ、裏金で腐敗した自社そのものを敵対的TOB(株式公開買付)で丸呑みに――。 暴力は一切使わない。 大人の泥臭さと冷徹な知略で、裏切り者たちを資本主義の底へ叩き落とす、痛快現代ピカレスクリベンジ劇!
  2. 4

    バブル・リワインド ——45歳社畜、平成元年の天井から売り崩す/

    2025年、深夜のオフィス。過労死寸前で心臓を押さえた45歳の社畜・宮園耕平が目を覚ますと、そこは1990年4月1日——バブル景気の狂乱が続く大手不動産「帝都地所」の入社式だった。 世間は日経平均3万8000円超の余韻に酔い、誰もが「土地神話」を信じ切っている。 だが、宮園だけは知っていた。数日前に大蔵省の「総量規制」が下り、破滅の歯車はすでに回り始めていることを。 魔法もチート能力もない。 手元にあるのは、前世で培った「徹夜に耐える理不尽な根性」「泥臭い謝罪・接待術」「異常な資料作成能力」、そして——いつ、どの株が暴落し、どの土地が破綻するかの「未来の記憶」のみ。 「狂乱の宴は終わった。ここからは、死骸を拾い集めて新しい城を建てる時間だ」 手元資金300万円を元手に、狂気の相場へ逆張りの「空売り」を仕掛け、銀行が泣き叫んで手放す不良債権を底値で買い叩く。 イケイケの昭和バブル紳士たちを令和基準のロジックと処世術で論破し、仲間とともに巨大複合企業を築き上げる、痛快・経済逆行サクセスストーリー!
  3. 5

    リプレイ・ミュージック ―35歳、もう一度だけ夢を見る―/

    35歳、独身、会社員。 立花隼人には、かつて本気で追いかけた夢があった。 高校時代の仲間たちとバンドを組み、卒業後は大学にも進まず、アルバイトで生活しながら音楽だけに人生を注ぎ込んだ。 いつかメジャーデビューする。いつか大きなステージに立つ。そう信じていた。 しかし20代半ば、バンドは解散。 音楽以外のすべてを後回しにしていた隼人だけが、夢を諦められなかった。 それから約10年。 隼人は会社員として働き、酒を飲み、それなりに楽しく、それなりに満足した生活を送っていた。 夢なんて、もうない。 仕事の付き合いを終えた帰り道、隼人はかつてバンド仲間と訪れた小さな神社――【天弁芸能神社】を見つける。 境内に落ちていたゴミを拾い、昔を懐かしみながら500円を賽銭箱へ入れた、その直後。 隼人は神様と出会った。 「あなた、本当はギターより歌う方が向いていましたよ」 今さらそんなことを言われても遅い。 もう35歳だ。 もう一度すべてを捨てて、夢を追いかけるつもりなんてない。 そう答えた隼人へ、神様はたった1度の機会を与える。 次に目を覚ました時、隼人は15歳。 高校の入学式当日の朝へ戻っていた。 さらに与えられたのは、自分が本来持っていた芸能の才能を補正する【芸能の加護】。 そして360日ごとに10曲分の可能性を得られる、不思議な能力【運命のダイス】。 ただし、能力があるからといって成功が約束されているわけではない。曲を作る知識も、録音する技術も、届ける方法も、自分で学ばなければならない。 2年間かけて歌唱、演奏、DTM、録音技術を磨いた隼人は、顔も、本名も、年齢も隠したまま、インターネットへ最初の1曲を投稿する。 アーティスト名は――【Lento】。 意味は、「ゆっくりと」。 これは、夢しか持てなかった男が、もう一度夢を追いかける物語ではない。 夢も、家族も、友人も、普通の日常も。 今度こそ何一つ捨てず、自分の人生を自分で選びながら音楽を続けていく物語。 そしてLentoの歌は、やがて彼自身の想像を超えて、多くの人の人生へ届いていく。
    • 連載中 63話
    • 431,756文字
    • 更新
  4. 6
  5. 7

    育成周回プロ野球 ~育成ドラフト投手がステータスと周回能力を授かって、入団1年目を∞回やり直したら~/

    新球団・京都パンダーズに育成枠で入団した主人公は、ある日、人気のない神社で「日本一の野球選手になる」と願掛けした。 その宣誓を、一柱の女神に聞かれてしまう。 『愛い大言壮語でありんすなぁ。力を貸して差し上げんしょう』 授かったのは、練習成果を経験点としてストックし、任意の能力の成長に変換するゲームのような成長システム。 二軍の敗戦処理だった素材型投手の主人公は、みるみる頭角を現し、シーズン終盤には一軍の中継ぎ投手として登板するまでになる。 しかし、チームはBクラスで終戦。気付けば神社で誓いを立てた瞬間まで時間が巻き戻っていた。 授かった力は成長の加護であると同時に、「日本一の野球選手になる」契約を履行するまで解けない呪いでもあったのだ。主人公は、タイムループから脱出するため野球に打ち込み続ける。 だが、彼はまだ知らない。 意地悪な神の交わした契約が「日本シリーズ優勝」ではなく、「投打11冠」を意味していることを――。
  6. 8

    型紙の裏の署名 〜都合よく使われた革職人は、静かにすべてを取り戻す〜/

    小さな革工房「アトリエ・オルカ」を営む佐伯悠真は、恋人・水野志穂と実店舗を持つ未来を夢見て、一針ずつ作品を仕立てていた。 業界注目の展示会への出展が決まった矢先、広報を任せていた志穂から開催延期を告げられる。彼女を信じて製作を止めた悠真に届いたのは、主催者からの「製作を放棄した」という身に覚えのない非難だった。 展示会は延期されていなかった。しかも、貸し出した試作品には別のブランド名が掲げられ、自分の名前は消えていた。その企画を進めていたのは、志穂と営業担当の城崎凌。二人にとって悠真は、手柄を奪っても逆らわない、都合のいい職人にすぎなかった。 言いなりになるのは、もう終わりだ。 書店主・羽鳥紬の助言を受け、悠真は工房に残した型紙、製作写真、契約書の原本を揃える。二人が軽んじた地道な仕事の記録が、偽りの企画を崩す武器になる。 恋人の裏切りにも、作品の横取りにも、泣き寝入りはしない。奪われかけた名前と誇りを、自分の手で取り戻す革職人の逆転劇。 ※この小説は生成AIを活用して執筆しています。内容は人による監修・編集済みです。
    • 連載中 6話
    • 39,268文字
    • 更新
  7. 13
  8. 14

    妻が不倫旅行に行ったので、帰ってくる前に家を売りました。/

    結婚八年目。 桐生直哉は、妻の香澄と大きな喧嘩もなく、平穏な結婚生活を送っているつもりだった。 少なくとも、妻が別の男と十か月近く不倫していると知るまでは。 香澄が「大学時代の友達と温泉旅行に行ってくる」と告げた日、直哉はいつも通り笑って彼女を送り出した。 「楽しんできなよ」 けれど直哉は知っていた。 旅行相手が友人ではなく、既婚者の相沢亮介であることを。 探偵によって集められた証拠。 積み重なった嘘。 何度も繰り返された密会。 直哉は怒鳴らなかった。 問い詰めもしなかった。 妻が不倫旅行を楽しんでいる三日間で、自分の人生から彼女を切り離す準備を始めただけだった。 祖父から受け継いだ土地。 自分名義の家。 住宅ローン。 家財。 離婚届。 慰謝料請求。 そして、不動産会社への一本の電話。 「予定通り進めてください」 二泊三日の旅行を終え、何も知らずに帰宅した香澄を待っていたのは、開かない玄関と、もう自分の家ではなくなった場所だった。 一方、不倫相手の妻である相沢奈緒も、夫の行動を以前から疑っていた。 二人の裏切りによって、それぞれの家庭が崩れ始める。 これは、不倫された夫が復讐だけに人生を費やす物語ではない。 八年間の結婚を終わらせ、 失った時間を受け止め、 自分の生活をもう一度作り直していく物語。 そして、すべてを失ってから初めて、自分が何を壊したのかを知る妻の物語でもある。
    • 完結済 35話
    • 424,442文字
    • 更新
  9. 15

    『財政破綻まで、あと1年。30歳の最年少市長、故郷を立て直す ~2005年に逆行した俺、窓際職員を集めて日本一住みたい市を作る~』/

    2026年、51歳。 相良智紀は、衰退していく故郷を見ながら何度も思っていた。 ――あの時、やり方を間違えなければ、この街はまだ生きていたんじゃないか。 次に目を覚ました時、智紀は2005年の自分――30歳の身体に戻っていた。 場所は兵庫県北部、但馬地方。 平成の大合併によって4つの町がまとまり、誕生したばかりの但馬市。 まだ商店街には灯りがあり、学校からは子供たちの声が聞こえ、閉店したはずの店も、廃止されたはずの路線も残っている。 智紀が知る未来では、この街はこれから急速に衰退していく。 人口流出。 赤字を抱える第三セクター。 重複した公共施設。 老朽化する市立病院。 維持できなくなる公共交通。 そして、自治体そのものを揺るがす深刻な財政危機。 「……まだ、間に合うかもしれないな」 市役所で働く親友・三田村浩平を通じて内情を探り始めた智紀は、やがて表向きの決算からは見えない、市の本当の財政状況を知る。 しかも、市役所の中には気づいている者がいた。 何年も前から危機を訴えながら、上層部と衝突して窓際へ追いやられた財政職員。 無駄な公共工事に反対し続け、出世から外れた土木技師。 現場を優先するあまり煙たがられている福祉職員。 何度改革案を出しても握り潰されてきた若手職員。 能力がないのではない。 この組織では、能力を使える場所がなかっただけだった。 そんな中、現職市長が次の市長選への不出馬を表明する。 財政危機が迫る但馬市。 次の市長になれば、巨額の赤字も、施設統廃合も、職員改革も、住民の怒りも、すべて背負わされる。 有力候補は次々と手を引いた。 そしてなぜか、最後に残ったのは相良智紀だった。 「僕は政治家になりたいわけじゃないんですがね」 それでも出馬した市長選は、対立候補なし。 2005年。 30歳、無投票当選。 全国最年少の市長が誕生した。 就任した智紀が最初にやったのは、派手な公約を掲げることではなかった。 市役所の隅に追いやられていた人間を集め、本当の数字を洗い直すことだった。 必要なのは英雄ではない。 数字を読み、現場を知り、仕事のできる人間だ。 だが、財政破綻を避けただけでは街は救えない。 医療、交通、教育、産業、観光、空き家、子育て、行政改革。 2026年まで生きた51歳の経験と、30歳の身体。 そして市役所の「はみ出し者」たちを率いて、相良智紀は故郷の未来を作り直していく。 誰も欲しがらなかった市長の椅子から始まる、 財政破綻寸前の地方都市を「日本一住みたい市」へ変える物語。 ※本作に登場する「但馬市」は架空の自治体です。実在の自治体・人物・団体とは関係ありません。 YouTubeショート動画 https://youtube.com/shorts/I_9NrH3VZ0Q?si=Zoxff1sYBMgMBupC
    • 連載中 17話
    • 108,989文字
    • 更新
  10. 16

    悪役令嬢、現代日本に転生する~処刑された元公爵令嬢は、今度こそ自分の才能を自分のために使います~/

    王太子の婚約者として、未来の王妃となるために生きてきた公爵令嬢――セレスティア・フォン・アルヴェイン。 政治、経済、外交、交渉、領地経営、語学、教養。 与えられた役目を果たすため、彼女は誰よりも学び、誰よりも努力し、求められるすべてに応えてきた。けれど、その人生の最後に待っていたのは、身に覚えのない罪による処刑だった。 そして処刑台で、すべてを奪った女から告げられる。 「あなた、本当に馬鹿な女ね。そんなに優秀なのに、一度だって自分のためにその力を使わなかったんだもの」 ――その言葉だけは、何も言い返せなかった。 次に目を覚ましたとき、セレスティアは現代日本のごく普通の家庭に、天城玲奈として生まれ変わっていた。 身分に縛られない社会。そして、自分で未来を選べる人生。ならば今度こそ決めよう。 これは、一度目の人生ですべての才能を他人のために使い果たした元悪役令嬢が―― 二度目の人生では、誰にも自分の人生を差し出さず、やりたいことを全部やって現代日本を駆け上がっていく物語。
    • 連載中 94話
    • 596,856文字
    • 更新
  11. 17

    俺が毒蛇に噛まれたのに、婚約者は救急用品をすべて別の男に渡した/

     結婚を控えた旅行の三日目、俺は霧谷渓谷で蛇に噛まれた。  婚約者の朝倉奈緒と、彼女が長年面倒を見ている瀬川拓海。三人でキャンプに来ていた俺たちは、その日、山奥の滝を見に行く予定だった。  草の生い茂った遊歩道を歩いていると、右ふくらはぎに鋭い痛みが走った。足元から蛇が這い出し、茂みの奥へ消えていく。噛まれたあたりがみるみる腫れ、足首まで痺れ始めた。 「奈緒、マムシかもしれない! 救急車を呼んでくれ!」  奈緒が振り返ろうとした、そのときだった。少し離れた場所から拓海の悲鳴が上がった。 「奈緒さん! 今、蛇がこっちに来て……怖かった!」  奈緒は俺の横を通り過ぎ、拓海のもとへ駆け寄った。転んだ拍子に手のひらを擦りむいたらしく、拓海は情けない顔で傷を見せている。奈緒はその場にしゃがみ込み、救急ポーチを開けると、消毒用品とガーゼを取り出した。  俺は木の幹に手をついた。右脚の痺れが強くなり、立っているだけでもつらかった。 「奈緒、俺も噛まれたんだ。早く病院に行かないと」  彼女は一度だけ俺を見た。 「まだ立っていられるんでしょ? 先に拓海を連れて戻るね。直樹は体力あるんだから、少しなら大丈夫だよね?」  返事をする前に、奈緒は救急ポーチを肩に掛け、拓海を支えてキャンプ場のほうへ歩き始めた。  その背中を見ているうちに、高校時代のことが頭に浮かんだ。  バスケットボールで手首を骨折したとき、奈緒は泣きながら病院まで駆けつけてくれた。俺の包帯を巻いた腕を抱き締め、何があってもそばにいると言ってくれた。  二十年以上たった今も、あのときの顔は覚えている。  奈緒は、一度も振り返らなかった。  俺は遊歩道の脇に腰を下ろし、119番に電話した。途切れがちな電波の中で現在地と症状を伝え、指示されたとおり、なるべく右脚を動かさずに救助を待つ。  続いて、秘書の小野寺亮介に位置情報を送った。 「小野寺、霧谷渓谷で蛇に噛まれた。救急には連絡したから、搬送先の確認だけ手伝ってくれ」  通話を終え、もう一通メッセージを打った。 「それと、朝倉グループとの貸付契約を全部確認してほしい。婚約解消の手続きも進めてくれ」  送信してから、スマートフォンを膝の上に置いた。  奈緒と結婚する未来を、俺はずっと疑わずにいた。  だが、もう彼女を待つ理由はなかった。
    • 完結済 1話
    • 16,067文字
    • 更新
  12. 18
  13. 19

    17年間一人で公園の壁にボール投げてた陰キャ、野球未経験なのにプロ野球選手になる/

    里中圭太(22歳)。就活全滅、趣味は漫画とゲーム、推しのVチューバー・アオちゃんを愛する典型的なコミュ障の陰キャオタク。 運動音痴で体力もない彼だが、異常な趣味・特技があった。 それは、5歳の頃から17年間、毎日欠かさず公園で一人ボールを壁に投げる、「壁当て」を続けてきたこと。 そしてそれによって身に着けた、本人さえ気づいていない特殊な球。 ひょんなことからその投球をプロ球団『日本ベーコンソルジャーズ』の監督の娘であるデータアナリストに見出された圭太は、なんと野球未経験のままプロの世界へと足を踏み入れることになる 「体育会系って苦手で……」 周りはオラついた体育会系のバケモノだらけ。 練習にはついていけず、ノリもあわない。 だが、圭太の両手から放たれるのは、17年の孤独な趣味が生み出した「魔球」だった。 その球は、プロの強打者たちを次々と撫で斬りにしていく。 先発投手の特権である「早上がり」「遠征不参加」「週5でベンチ外」を利用してクーラーの効いた部屋でオタクライフを満喫し、年棒は推しへの赤スパにツッパ。 スローライフとしてのプロ野球選手生活。 そんな彼の姿に、打算で近づいてきた腹黒チアガールや、クールなアナリスト、さらには推しのVチューバー本人までもが惹かれていき……!? 守備・打撃・体力に難ありのコミュ障オタクが、趣味として続けてきた「ボールを投げる技術」だけでプロ野球の常識とヒロインたちの人生を狂わせていく。 スポーツ下克上ラブコメディ
  14. 22

    町工場の奇跡猫〜女子高生職人と元敏腕コンサル黒猫の逆転経営術。適正価格を突きつけ契約解除したら、元請け商社が自滅して大炎上。世界が認めるブランドへ駆け上がります/

    「他所でも作れる簡単なゴミだ。うちが買ってやってるんだぞ」 亡き父の残した町工場を守るため、夜遅くまで旋盤を回す高校2年生の橘澪(たちばな みお)。 髪の毛の十分の一以下の歪みを感じ取る天才的な腕を持ちながらも、世間知らずとお人好しが災いし、悪徳元請け商社に1個わずか45円の赤字単価で買い叩かれていた。 重なる借金、母の胃薬の瓶、迫る工場の差し押さえ――。 そんなある雨の日、澪が工場の裏路地で拾ったのは、薄汚れた一匹の黒猫。 温かいタオルで包むと、猫は野太く威厳ある老紳士の声で吐き捨てた。 「腹が減った、マグロを寄越せ。……おい小娘、貴様らの仕事は職人ではない。『ボランティア奴隷』だ」 黒猫の正体は、急逝した伝説の事業再生コンサルタント・神崎征四郎。 なぜか猫に転生した老紳士は、澪に原価計算、商談心理戦、そして「職人の誇り」を徹底的に叩き込む! 「相手のハッタリに呑まれるな。引導を渡してやれ」 「……はい。うちの見積もり(1,400円)が飲めないなら、どうぞ契約をお切りください」 澪を切った悪徳元請けは、他社工場で精度が出せず大手自動車メーカーのラインを止めて大炎上。泥まみれで土下座し復帰を乞う担当者を、澪は冷酷に門前払い! 中間搾取を断ち切った澪たちは、チタン削り出しの美しいキャンプギアや、命を救う極小医療器具の開発へと乗り出し、SNSのバズとクラウドファンディングで瞬く間に世界を熱狂させていく――。 天才女子高生職人×毒舌黒猫コンサルタントの、爽快下請け脱却サクセスストーリー!
  15. 27

    神の眼と銀の鍼〜服の下を透視する能力を得たら、あなたは何をしますか?〜/

    KADOKAWAより26/10/30 書籍化! 旧題 『服の下を透視する能力を得たら、あなたは何をしますか?』 ある日突然、服の下――皮膚の奥が見えてしまうようになった少年ヒノ。 見えるのは肌ではない。筋肉、骨格、内臓。人間の内部構造そのものだった。 周囲の人間すべてが、血と筋でできた人体模型のように見える世界。 その異様な視界の中で、ヒノは恐怖と孤独に苛まれながらも、この能力が「ただの異常」ではないことに気づいていく。 それは祝福ではない。呪いだ。 だがその呪いは、怪我や痛みに苦しむ人間の原因を、誰よりも正確に見抜く力でもあった。 ヒノは鍼灸師となり、見えてしまう能力を治療のために使い始める。 それでもなお、救えない人々がいることを知り、彼は次の一歩を選ぶ。 その立場の限界を越えるため、彼は医者を目指すのだった。 ※ 本作はフィクションです。 作中に登場する医療行為・症状・診断・治療方針などは、物語上の演出や設定を含んでおり、実際の医療判断や治療を代替するものではありません。 体調不良や症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。
    • 連載中 133話
    • 352,723文字
    • 更新
  16. 28

    天才はサッカーに愛されない/

    かつて、“天才”と呼ばれた少年がいた。 幼少期から特別だった。 誰にも真似できないボールタッチ。 常識の外側から飛んでくるアイデア。 ピッチの景色が、他人より鮮明に見えていた。 誰もが彼を中心に動いた。 自分にパスが来て、自分が決める。 それがサッカーだと、信じて疑わなかった。 高校一年でプロデビュー。 世代別代表でも王様。 将来を約束された“日本サッカーの希望”。 ――だが、天才は壊れた。 求められる能力が変わるプロの世界。 その才能と境遇故の傲慢な性格。 孤立。挫折。怪我。 いつしか期待されなくなり、誰も自分を見なくなった。 気づけば彼は、J2降格圏クラブの片隅で、静かに終わっていた。 「俺は、サッカーに愛されなかった」 その言葉を最後に、男は事故で命を落とす。 ――そして次に目を覚ました時、 彼は“幼少期の自分”へ戻っていた。 二度目の人生。 だが――。 自分を信じて走る親友。 皮肉屋な戦友。 マイペースなライバル。 才能を嫌う努力家。 自分の本質を見抜く先輩。 様々な出会いの中で、彼は成長していく。 これは、才能に溺れ、才能を憎み、 それでも、もう一度サッカーを愛そうとする男が、 "人"と繋がる物語。 孤独な天才は、仲間と世界を獲れるのか。 そして最後に、 自分自身を愛せるのか。 毎日投稿中! ※※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ※主人公の未熟さ、挫折や苦悩はしっかり描きますので、序盤は息苦しい展開です。少しずつ成長するキャラクター達を楽しんで頂きたいです。結末はハッピーエンドです。 近況ノートにて、お知らせなどさせて頂いております。 作品フォローと合わせて、作者フォローもお願い致します。 フォロー、★1〜3,♥,応援コメントとても励みになります。ちょっとでも面白いと感じていただけたらお願いします。 作者ページ ↓↓↓ https://kakuyomu.jp/users/jpnaa
  17. 32

    幼馴染は二度目の人生で他の男を選んだ。泣いて謝ってきたけどもう遅い〜タイムリープで二度目の人生を俺は自分のために生きる〜/

    一回目の人生で幼馴染のリカに振り回され、自分の気持ちを押し殺したまま我慢ばかりの77年を終えた沢渡ヨータ。リカは「超絶」が付くほどの美少女で、老いても美しい妻だった。ヨータはそんな妻が病気で亡くなったことに悲しみ、もう一度リカの笑顔が見たいと神に願う。そんなヨータは目覚めると、高校時代へとタイムリープしていた。 高校生のリカは相変わらずモテまくっていて、一人の男子生徒の告白をOKしてしまう。ヨータへの当てつけだったと思われるが、その瞬間からヨータは「二度目の人生は、誰かの都合ではなく、自分の足で立って自分のために生きる」と気持ちが切り替わった。思った効果が得られずにあっさり男子生徒をふってヨータのところに戻ろうとするリカだったが、ヨータの心は戻らなかった。 あの手この手でヨータを取り戻そうとするリカだったが、ヨータは一周目の人生では気づかなかった自分の好きなことに気づき始める。その先で出会ったのは、ヨータが自分でも知らなかった素質を自然な形で引き出してくれる少女・アヤノ。大学も一周目の文系の経済学部から理系の工学部に変更。彼女との関わりを通じて、ヨータは新しい自分をみつけだしていく。 振り向かないヨータに対し、リカは大人たちや周囲を巻き込み、なりふり構わぬ手段でヨータを縛り付けようとしてきて――!? 実は、リカもまた『二度目の人生』を送っていたのだ。 見苦しい執着を蹴散らし、今度こそ自分の人生と未来を掴み取る、青春やり直しストーリー!
  18. 35

    後輩の女医を喜ばせるために結婚式を延期した彼。私は彼の犬猿の仲の医師と結婚した/

     三浦圭吾とは十五年来の付き合いで、恋人同士になってから七年になる。  花守中央総合病院の同僚たちは、私たちが今月結婚式を挙げる予定だったことを知っている。そして、圭吾にやけに懐いている若い女医、小野寺莉奈のことも。  莉奈をめぐって、私たちは何度も喧嘩した。そのたびに折れるのは私で、温かいスープを持って圭吾に会いに行けば、いつの間にか仲直りしたことになっていた。 「美月さん、誤解しないでくださいね。圭吾先輩とは、ちょっと仲がいいだけですから」  医局の休憩室で、莉奈は圭吾の白衣を羽織り、彼の肩にもたれて笑っていた。  圭吾は彼女のためにみかんを剥き、白い筋まで丁寧に取り除いている。  結婚式まで、あと十日。  それなのに圭吾は、莉奈との賭けに乗って、式を一か月延期すると一方的に言い出した。  私はバッグからマンションの鍵を取り出し、テーブルに置いた。  圭吾はまだ知らない。  数時間前、私は久世彰人と市役所に婚姻届を提出していた。  久世彰人は、同じ病院の脳神経外科医。  圭吾が昔から、何かにつけて張り合っている相手だった。
  19. 37

    妻が不倫旅行に行ったので、帰ってくる前に家を売りました。 サイドストーリーズ ―それぞれが選んだ、その後の人生。―/

     妻・香澄が不倫相手の亮介と二泊三日の高知旅行へ出掛けている間に、自宅の売却を決意した桐生直哉。  約八年間の結婚生活、祖父から相続した土地に建てた家、住宅ローン、財産分与、慰謝料。  すべてを整理し、直哉と香澄は離婚した。  そして、不倫された奈緒もまた亮介と離婚する。  本編で描かれたのは、そこから始まったそれぞれの人生だった。  直哉は仕事でさらに大きな案件を任され、宮本佳奈と新しい関係を築いていく。  奈緒もまた高梨悠真と出会い、「前の夫とは違う人間を、もう一度信じてみる」という選択を始める。  一方、不倫関係にあった香澄と亮介の間には娘・結菜が生まれた。  二人は親として責任を負い、やがて再婚する。  しかし、秘密の恋人として過ごした時間と、夫婦として送る生活はまったく違った。  育児。  家計。  仕事。  両親の老い。  互いのスマートフォンに表示される異性の名前。  そして何より、 「愛している配偶者がいても、人は嘘をつける」  という事実を、二人は誰よりもよく知っていた。  本編の裏側。  本編では描けなかった日常。  直哉と佳奈の新婚生活。  奈緒と高梨の恋愛。  亮介と結菜の父娘生活。  香澄の母親としての日々。  大橋や北村たちの仕事。  両家の祖父母。  そして、家を買った小川夫妻。  不倫旅行から始まった物語の、そのさらに先へ。  誰かの人生が壊れたあとにも、朝は来る。  これは「ざまぁ」の後に残った人間たちが、それぞれの生活を続けていくサイドストーリー集。
  20. 39

    学園SP 〜元傭兵、ギャルゲーのモブに転生。護衛任務そっちのけで青春を満喫しようとするも、財閥令嬢のヒロイン達が普通に殺されそうになったので守ってあげたら、日本を支配できるようなハーレムができちった〜/

    【カクヨムコンテスト11 現代アクション・異能バトル部門 大賞&コミカライズ賞!】 10代でフランス外人部隊に所属し中東で傭兵となり流れ弾にあって死んだ男が、ギャルゲー『学園SP』のモブに転生した。  このギャルゲーは、日本四大財閥の令嬢が同じ名門『悠衆女子学園』に集うという奇跡が起き、いっそうの治安強化が求められた学校側は、その対策として財閥令嬢を学内でも警護する「学園SP」を設置し、特別枠として男子生徒の入学を許可。  そこで平凡な主人公が入り、最初はヒロイン達に庶民だと敬遠されるも、彼の力や誠実さから徐々に惹かれていく物語。  ――しかし、そのモブに転生したので、俺には関係ないと思って、任務そっちのけで青春を満喫しようとしていた。  だが、徐々に原作が改変していき、ヒロインが死にそうになるシナリオが出現してしまい、流石にそれは気の毒に思い助けることに決めたが――。 ※人気が出たら続きを書きます
    • 連載中 167話
    • 495,781文字
    • 更新
    • 残酷描写有り
    • 暴力描写有り
    • 性描写有り
  21. 40

    55歳で破産した俺、1995年に逆行する ~所持金8万円から始める、未来知識で億万長者への道~/

    2026年。55歳の男は、すべてを失った。 仕事も財産も失い、残ったのは借金と後悔だけ。若い頃に戻れたら、あのとき別の選択をしていれば。そんなことを考えながら眠りについた翌朝、男は見覚えのある六畳間で目を覚ます。 カレンダーには、1995年10月。 鏡に映っていたのは、31年前、24歳だった頃の自分だった。 預金残高は8万円。給料は安く、特別な才能も人脈もない。だが、今度の自分には、かつて持っていなかった武器がある。 それは、2026年までの未来の記憶だ。 インターネットの普及、IT企業の急成長、株式市場の暴落、スマートフォンの登場。これから何が流行り、どんな産業が伸びるのか、大きな流れはすでに知っている。 もちろん、知識だけで金が増えるわけではない。株を買うにも元手がいるし、会社を興すには人も信用も必要だ。未来を知っていても、思いどおりに動かせるとは限らない。 それでも、一度目の人生とは違う。 まずは8万円を10万円に。10万円を100万円に。そして1000万円、1億円へ。 投資で元手を増やし、事業を立ち上げ、会社を育てる。手にした資金を次の商機へ回しながら、少しずつ自分の手が届く世界を広げていく。 目指すのは、金に追われず、自分の人生を自分で選べる未来。 31年後、同じ男がどこまで辿り着いているのか。 所持金8万円から始まる、人生二周目の資産形成物語。
  22. 42

    従兄が家族LINEで「国民的女優と交際中」と自慢したので、「正月に連れてきて」と父のスマホから頼んでおいた。当日、本物の彼女は従兄に「あなた、誰?」と言って、俺の腕に飛び込んできた/

    年の瀬、家族LINEの「鷺沢家」に、従兄の崇史が写真を一枚貼った。 『紹介します。彼女の乙部瑠衣です』 国民的女優との交際宣言。祖父は『さすが俺の孫だ』とすぐに返す。 その写真を、俺はホテルの部屋で見ていた。 腰に回る細い腕。枕から半分だけ覗く、画面と同じ顔。 「今年の正月は、ご両親に会わせてくれないの?」 実家での俺は、「150万円ってとこか」と値踏みされる国産コンパクトに乗った「底辺のサラリーマン」。900万円のドイツ車で帰ってきた崇史を前に、祖父は「出来がいいのは、うちの家系で一人だけだな」と言い、責められた父は黙って頷く。 『生活写真は、ないの?』 一行打っただけで、グループから退会させられた。 だから、父のスマホを借りる。 『崇史、正月2日の新年会に、彼女さんを連れてきてくれ』 既読は50。返ってきたのは、崇史の一行だった。 『連れてくるよ。恥をかくのは誰かな』
    • 完結済 8話
    • 17,016文字
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  23. 45
  24. 【書籍化決定】魔法師団の灰かぶり姫 ~極上の野良犬が押しかけペットになりまして~ (旧題:恋人に「お前ただの金蔓だから」と言われた場合の最適解)/

     魔法師団に勤めるエリザは、士官を目指す恋人のために学費や生活費を援助していた。だが彼の誕生日にプレゼントを持って訪れたエリザを恋人は『お前ただの金蔓だから』と罵り、友人たちと一緒になって嘲笑った。 ショックで言い返すこともできず、黙ってその場から去る。  失意のあまり公園のベンチに座り込むエリザ。  夜が更け、気が付くと隣に薄汚れた男が腰かけていた。持っていたケーキの匂いにつられてきた路上生活者のようだった。  エリザは傷心のあまり、その男に訊かれるまま元恋人となった彼の愚痴をこぼす。  同情されるかと思いきや、エリザが恋人をクズに育てたのでは? と男はエリザに非があるようなことを言う。  カッとなるエリザに対し、男はニコニコと笑いながらとんでもない提案をもちかけてきた。 『そのクズ男の後釜に、僕を飼いません?』  自暴自棄になっているエリザは、何か裏がありそうな男の口車に乗る選択をして――――。 ※再掲載です。  色々修正していたらうっかり消してしまいました……ブクマしてくださっていた方、本当にすみません。 ※10月15日に富士見L文庫さまから書籍が発売予定です!   書籍は加筆されてweb版とは一部内容が異なります。  
    • 連載中 37話
    • 99,295文字
    • 更新
  25. 46

    天才子役の裏の顔は、売れっ子おっさん小説家でした 〜台本を読んだら勝手に役が憑依するんだが〜/

    過労死した45歳のベテラン小説家が目を覚ますと、そこは天使のように可愛い5歳の美少女・結城紗耶の身体だった! 「今世は絶対に働きたくない。のんびり親のすねを齧って生きてやる」 そう誓って引きこもるつもりが、元・舞台女優の母に連れられて軽い気持ちで子役のオーディションへ行くことに。 暇つぶしに渡された台本を読んだ瞬間、前世で培った「異常なまでのキャラクター構築力」が暴走。 本番で審査員全員をガチ泣きさせるほどの凄まじい「迷子の演技」を披露してしまい、意図せず芸能界のド真ん中へと放り込まれてしまう。 セリフを読めば脳内で完璧にキャラクターの人生が「憑依」し、大御所俳優のアドリブすら完封して現場を震え上がらせる紗耶。 しかし、カットがかかった瞬間に中身のおっさんへと戻り、「あー疲れた! 早く帰ってブラックコーヒー飲ませてくれ!」と心の中で絶叫する毎日。 生意気な子役ライバルとの衝突や、超ハードな難役、世界的監督からの狂気的なオファーなど、次々と舞い込む無理難題を、長年の作家生活で培った圧倒的な「読解力」と「演技力」でねじ伏せていく。 外見は可憐な美少女、中身は枯れたおっさん。 周囲のイケメン俳優たちが勝手に夢中になっていく中、今日も紗耶は「面白い台本」を求めて芝居の海を駆け抜ける! 現代知識チート一切なし。純粋な「狂気の演技力」と「おっさんツッコミ」で魅せる、痛快・芸能界成り上がりコメディ!
  26. 47

    私の婚約披露パーティーで、婚約者は親友と誓いを交わした。/

     婚約披露パーティーで、私の婚約者は親友の手を取って会場の中央に立っていた。  司会者に促され、二人はこの日のために用意されていたメッセージを読み上げた。水原莉央が着ていた白いドレスは、衣装合わせのときに私がいちばん気に入っていたものだった。  その隣には、柏木遼平。  私は少し離れた場所で、控えめなシルクのワンピースを着て立っていた。  事情を知らないゲストの中には、私を受付を手伝っている友人だと思った人までいた。  本来なら、遼平の隣にいるはずだったのは私だ。  高校時代から付き合って、八年。  いつか結婚しようと何度も話してきた相手が、別の女性の手を取っている。  途中で遼平がステージを下りてきた。 「莉央の新作、ちょうど婚約とか結婚式の場面を書いてるんだって。実際の空気を知りたいらしいから、今日くらい付き合ってやってよ」  私の顔を見て、声を少し落とす。 「本番の結婚式で隣にいるのは真帆なんだから」  八年間、何度も見てきた顔なのに。  目の前にいる人が、ずいぶん遠く見えた。  前に式場のブライダルフェアへ行ったときも、莉央は「小説のために模擬挙式を体験したい」と言った。  ウェディングドレスを着て、バージンロードを歩いてみたい、と。  遼平は笑って付き合った。  そして今日は、婚約披露パーティーの空気を知りたいと言われ、また隣に立っている。  私と遼平の八年間は、少しずつ莉央の「実体験」に変わっていた。  ステージの上で、司会者が微笑む。 「それでは、お二人で記念ボードにサインをお願いします」  莉央が遼平を見る。  二人は笑いながらペンを取った。  会場に拍手が広がる。  私は握りしめていた手をほどいた。  もう、この人と先の人生を歩くつもりはなかった。
    • 完結済 1話
    • 13,338文字
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  27. 48

    小学四年生に戻った俺の、あの頃からのやり直し/

    【100万文字超ストック執筆済み/毎日午前11時更新】 昨日まで三十六歳だった俺が目を覚ますと、平成十二年の春、小学四年生に戻っていた。 スマホはなく、放課後の約束は口約束。台所には母さんの朝ごはんがあり、ランドセルは思っていたより重かった。 一周目の人生は、別に大きく失敗したわけじゃない。 ただ、友達の誘いを断り、連絡を後回しにしているうちに、誰かと一緒に帰る日も、家族みんなで食卓を囲む日も、いつの間にか終わっていた。 まずは、友達の誘いに「行く」と答えてみる。 その年の秋、始まったばかりのロト6を駅前の宝くじ売り場で見つける。 一周目で、父さんはロト6の三等を当てた。「あと一つで一等だった」と、その回の当選番号を何度も読み上げていた。 俺はその六つを覚えていた。 小遣いの二百円で同じ数字を選び、一等四億円を当ててしまう。 けれど、大金を手にしても、俺はまだ小学四年生だ。 通帳は父さんと母さんが預かり、学校では誰にも言えない。次の日もランドセルを背負って学校へ行き、帰れば宿題が待っている。 その金をどう使うかは、父さんと母さんと一緒に考える。欲しかったものを買い、これから伸びる会社の株にも少しずつ手を伸ばしていく。 未来のことを少し知っていても、友達との距離や部活の勝敗、好きな相手の気持ちまでは分からない。 小学生では失った日常を取り戻し、中学生では青春と恋を、高校生では恋を深めながら新しい暮らしへ。 そしてその先へ。 一周目では通り過ぎた青春と人生を、今度は自分で選びながら生き直していく物語。 ※本作は「小説家になろう」にて先行公開しています。 ※本作は小学生編に留まらず、中学生編、高校生編を経て、最終的には【大学編・社会人編・結婚・出産・子供が育つまで】の一生のやり直しを描き切る予定の超大作です。最終章までのプロットは完全に決まっており、更新が途絶える心配はございません。恒一の二度目の人生の行く末を、どうぞ最後まで安心してお楽しみください。 ※ 読者の皆様へ もし「面白い!」「続きが気になる!」と少しでも思っていただけましたら、ページ下部にある【★で称える】や【フォロー(ブックマーク)】で応援していただけると励みになります。 皆様からの評価や星が、毎日の更新の何よりの原動力になります。どうぞ最後までお楽しみください! ※実在する時代背景や企業、当時の株価推移などは可能な限り実際のものを参考にしていますが、未成年者による株取引や証券口座、取引手続きなどの制度面については、物語上の都合により一部フィクション・簡略化を含みます。
  28. 49

    義母が8歳の娘を丸刈りにしたのに、夫は「家族のための厄払いだ」と言い放った/

     義母が、八歳の娘の髪を丸刈りにした。義弟に男の子が生まれるようにと、占い師に吹き込まれたらしい。  残業を終えて帰宅すると、リビングの床に長い黒髪が散らばっていた。朝、私が結んでやったばかりの咲良の髪だった。義母の和子はバリカンを片手に、満足そうに娘の頭を眺めている。 「先生が言ってたの。女の子の長い髪は、家の男の運を吸うんだって。これで翔太も安心よ」  咲良は赤くなった目で私を見上げ、そっと服の裾をつかんだ。 「ママ、わたしがお肉を食べなかったら、翔太おじちゃんの赤ちゃんは男の子になる?」  返事をしようとしても、喉が詰まった。娘の頭皮には赤い傷までついている。  なのに夫の健太は、眉をひそめて私を見た。 「何だよ、その顔。母さんはお祈りのつもりでやったんだ。髪なんてまた伸びるだろ。そんなに騒ぐことか?」  そう言うと、健太は母親のほうを向いた。咲良の傷には一度も目をやらなかった。  そこまで高梨家の男に運が必要なら、翔太の新居のために出すはずだった一千万円も、自分たちで何とかすればいい。
    • 完結済 1話
    • 14,736文字
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  29. 51

    妻と離婚した覚えがないのに、妻が再婚していました。/

    四十五歳の藤堂修司は、愛知県で暮らす土木技術者。 妻の美緒とは結婚して十六年。子どもはいなかったが、共働きで家を購入し、それなりに幸せな夫婦生活を送っていた。 大阪支社へ異動した妻は、平日は大阪、週末は愛知という単身赴任生活を続けている。 少なくとも、修司はそう信じていた。 ところがある日、亡くなった父親の相続手続きで戸籍を取得した修司は、信じられない事実を知る。 七か月前、自分は妻と協議離婚したことになっていた。 離婚届に署名した覚えはない。 離婚について話し合った記憶もない。 それどころか、妻は今でも毎週末、自宅に帰ってきている。 慌てて美緒に確認すると、妻は「そんなはずない」と離婚を否定した。 しかし、弁護士とともに調査を進めた修司は、さらに衝撃的な事実を突きつけられる。 妻は大阪で、別の男性と再婚していたのだ。 しかも、不倫関係は二年以上前から続いていた。 十六年間の結婚生活。 二年間の裏切り。 七か月間の偽りの離婚。 妻は別の男と家庭を築きながら、何食わぬ顔で修司のもとへ帰ってきていた。 だが、事態は単なる不倫問題では終わらなかった。 無断で提出された離婚届。不可解な証人の署名。知らされなかった再婚。二重生活の裏で動いていた夫婦の財産。 そして、もう一人の夫さえ知らなかった事実。 真相が明らかになるにつれ、妻が守ろうとしていた二つの生活は崩れ始め、親族や関係者まで巻き込んだ修羅場へと発展していく。 「離婚したかったのなら、そう言えばよかった。俺は、お前の人生を縛りつけるつもりなんてなかった」 修司は怒りに任せて復讐するのではなく、証拠を集め、弁護士とともに法的な責任を追及していく。 偽りの離婚を正し、不倫の責任を問い、十六年間の財産を清算する。 そして最後に、修司は自分自身の意思で決断する。 「離婚すること自体は構わない。だが、俺の人生を、俺の知らないところで勝手に決めるな」 これは、妻の裏切りによって人生の選択権を奪われた男が、法律と証拠を武器に真実を明らかにし、自分の人生を取り戻していく物語。 不倫、偽造離婚、二重生活、親族崩壊、損害賠償。 十六年間の結婚生活が、今、法廷で問い直される。
    • 連載中 4話
    • 61,395文字
    • 更新
  30. 52

    五歳の私が、取り替えられた妹をこっそり取り替え直した。20年後、「私が本物の娘です」と泣く子が来たので、鑑定書を全員の前で開いてあげた/

    出張から戻った土曜の夜、玄関に妹のスニーカーがなかった。 「薫子。菫が、うちの子じゃないかもしれない。」 私が日本を離れていた1週間のうちに、一人の女子大生が本社ビルの前で母の足にすがり、「私が本当の娘です」と泣いたという。生まれた日に産院で取り替えられた、と。手にしていたのは、祖母が誂え、退院の日には妹の枕元から消えていたベビーリング。 両親は怖くて鑑定もできず、その子を別宅に住まわせていた。 紺の小箱を開けたとき、五歳の夜がよみがえる。母のコートの下から見た、赤ちゃんを抱えて入ってきた入院着の女。隣の部屋まで妹を迎えに行った、自分の腕にかかる重さ。 翌日、妹は大学で私の婚約者を叩き、警察署にいた。婚約者の上着を肩にかけて隣に座っていたのは、あの名乗り手。彼は廊下じゅうに聞こえる声で言う。 「いつまでその偽者を妹って呼ぶつもり?」 その夜、妹はうさぎのぬいぐるみを抱えて私のベッドにもぐりこみ、「もし本当に違ったら」と言いかけた。 「もしもはない。」 理由は、まだ言えない。鑑定の結果が出るのは、3日後。 全9話。 小説家になろうにも掲載します。
  31. 53

    連憶~神栖古美術店異譚~/

    物には、ときに人の想いが残る。 誰が作ったのか。 誰が愛したのか。 なぜ手放されたのか。 地方都市の片隅にある『神栖古美術店』。 亡き祖父からその店を受け継いだ大学生・神栖慧には、強い想いの籠もった品に触れると、そこに残された過去の記憶を垣間見ることができるという、人には言えない力があった。 ある日、親戚の真琴が一体の古い人形を持ち込んでくる。 幕末の人形師が作ったその人形は、美術館の展示室で夜になると泣くという。 慧が人形から見たのは、涙を流しながら二体の人形を作る男の姿。 そして歴史には残されなかった、ある家族の記憶だった。 古い物が伝えるのは、歴史に名を残した人々の物語ばかりではない。 作った人。 愛した人。 受け継いだ人。 そして、失った人。 そんな人々の『憶い』は物に残り、時を越えて誰かへと繋がっていく。 もっとも――慧の日常は、しんみりしてばかりでもない。 店には百年以上生きているという、やたらと口の悪い市松人形の付喪神まで居候しているのだから。 これは、古美術に残された記憶を辿る、少し不思議な物と人との物語。
    • 連載中 5話
    • 19,296文字
    • 更新
  32. 55

    俺だけ自分のステータスが見える 〜回復だけバグった最弱候補生、時速70kmのプロ競輪で年収二億を目指す〜/

     スピードF。瞬発F。技術G。  片瀬湊、十七歳。物心ついた頃から自分にだけ見える「ステータス画面」は、ずっとこの色だった。  ただし、二項目だけおかしい。持久と回復——こいつらだけ、十年間、伸びが一度も落ちていない。  そんな俺が見つけてしまった。二千メートルを予選・準決・決勝と三日連続で走り、月二回、オフなしで開催される競技。タイムじゃなく着順で決まる、相対値の勝負。  ……おい。これ、回復がそのまま年収になる競技じゃないか。  日本競輪選手養成所、適性試験枠。自転車未経験、記録会ドベ、ヘルメットは最弱の青。同期には十年に一人の天才。武器は、自分だけの観測データと実験ノートと、白米。  数字は残酷だ。でも、嘘はつかない。最弱の候補生が、観測と実験で強くなる。目標、年収二億。  ——競輪は、最後まで踏んでた奴が勝つ。 ※実在の制度・施設を取材に基づいて描くフィクションです。実在の選手・団体は登場しません。
  33. 書籍化作品2026年9月17日発売

    【コミック3巻9/17発売!】転生聖女は推し活初心者! ~聖女なのに邪悪の娘と蔑まれる公爵令嬢は推し活に励み過ぎて王子の溺愛に気づかない~【WEB版】/

    ビーンズ文庫様より、WEB版から大改稿のうえ、『転生聖女は推し活がしたい! 虐げられ令嬢ですが推しの王子様から溺愛されています!?』と改題のうえ発売中! 電子書籍特典では大ボリュームの特典SS「女子会と思いがけない来訪者」がついてまいります! ヤマモリニシロ先生によるとっても素敵なコミカライズも連載中です~!ヾ(*´∀`*)ノ コミック第2巻好評発売中ですっ!    ◇   ◇   ◇ 推し様の初舞台を観劇する直前で溺死してしまった女子高校生・絵理。 「もっと推し活がしたい……っ!」という未練を抱いたまま死んだ彼女は、次に気がついた時、アルスデウス王国の公爵令嬢・エリシア・サランレッドとして転生していた。 前世と同じ、黒髪・黒い瞳で生まれてきたエリシアは、聖女の力を持っているにもかかわらず、「邪悪の娘」として恐れられ、蔑まれながら成長する。 十五歳になったある日、王城へ赴いたエリシアが出逢ったのは、王太子であるレイシェルト。 レイシェルトを見た瞬間、エリシアの心に湧きあがったのは「この方を推したいっ!」という熱い想いだった……。 その日から二年。今日も今日とて推し活に励むエリシアが出逢った青年は――? 「今世こそ思う存分推し活がしたいっ!」とほとばしる想いのままに突き進む転生聖女(でも聖女であることは秘密)と、彼女にかまいたい王子様。 「レイシェルト様のファンサービスが手厚すぎますっ!」と感激するエリシアの明日はどっちだ!? 糖度とテンション高々のじれじれあまあま恋愛ファンタジー、開幕ですっ! ※なお、WEB版は本編の途中までの掲載となっておりますのでご了承ください。
  34. 56
  35. 57

    28歳独身、7人の妹の保護者になる。〜不器用ながらも全力で養ったら、なぜかめちゃくちゃ懐かれています〜―夏―/

    年に数日しか家に帰らなかった親父が、交通事故で急死した。 28歳、独身、設計コンサルタント勤務の日下部 拓真(くさかべ たくま)。 彼が喪主を務める通夜の席に、ずぶ濡れの見知らぬ少女たちが次々と現れる。 彼女たちが持っていたのは、親父が遺した「お前には血を分けた家族がいる。助け合って暮らせ」という同じ文面の手紙。 なんと彼女たちは全員、親父が各地で作っていた「異母妹」だったのだ! こうして、不器用だが責任感の強い拓真と、ワケアリな7人の妹たちによる、一つ屋根の下の同居生活が幕を開ける。 第一部はこちら https://kakuyomu.jp/works/2912051598752518689 【七人の個性豊かな妹たち】 ・月(真緒・高3):ソシャゲやV配信が大好きなコミュ障気味なオタク。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051599133855785 ・火(玲奈・高2):パパ活疑惑!? 警戒心強めで口の悪い金髪ギャル。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051600259252596 ・水(遥・高1) :家事万能!健気な清楚系美少女。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051599083824588 ・木(彩夏・中3):明るくよく食べる関西っ娘。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051603288001661 ・金(葵・中2) :空気を読んで周りに合わせる、イケメン女子。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051599538115244 ・金(詩音・中2):甘々でワガママに見えて、実は一番の寂しがり屋な姉想いの中学生。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051600797082620 ・土(結衣・小6):パソコンやプログラミングが得意な、冷静沈着の小学生。  https://kakuyomu.jp/users/kouzukiyo/news/2912051601425699687 思春期の少女たちの扱いに戸惑い、時に職場の後輩から「距離感がバグっている」と怒られながらも、拓真は妹たちを溺愛し、彼女らの抱える悩みに本気で向き合っていく。 これは、突然「家族」になった子たちと、本当の絆を育んでいく、騒がしくも温かい物語。
    • 連載中 8話
    • 13,326文字
    • 更新
  36. 58
  37. 59
  38. 60
  39. 61

    紙おむつアレルギーの夫は、初恋の相手の前では誰よりも育児上手だった/

     息子が高熱を出した夜、私は夫に、紙おむつを替えるあいだだけ手を貸してほしいと頼んだ。  一歳になったばかりの陽真は、触れるのが怖いほど身体が熱かった。下痢でおむつかぶれも悪化し、肌は赤くただれている。私が足を押さえてほしいと頼むと、夫の高瀬直哉は数歩離れたところで顔をしかめた。 「真帆、俺、紙おむつ触ると手が荒れるって前から言ってるだろ。皮膚科でも、なるべく触らないほうがいいって言われてるんだ。悪いけど、自分でやって」  言い争っている最中、陽真の身体が急にこわばった。  小さな手足が細かく震え、呼びかけても反応しない。唇の色まで変わっていくのを見て、私は紙おむつどころではなくなった。  すぐに119番へ電話した。  その夜、直哉はInstagramに一枚の写真を投稿していた。  防毒マスク姿の自撮りだった。 「家の空気、もう無理」  当時の私は、ただ育児から逃げたいだけなのだと思っていた。  翌日、病院のおむつ交換スペースで彼を見るまでは。  紙おむつに触ると手が荒れると言い続けていた男が、別の赤ちゃんのおむつを替えていた。 「ほら、きれいにしような。すぐ終わるから」  慣れた手つきで肌を拭き、軟膏を塗り、新しい紙おむつをつけていく。  隣に立っていたのは、直哉の元恋人、水野沙耶だった。  直哉は手袋すらしていない。  手の甲にも指にも、赤みはなかった。  赤ちゃんを抱き上げる表情は穏やかで、陽真には一度も向けたことのない優しさに満ちていた。  そこで、ようやく分かった。  紙おむつアレルギーなんて、最初からなかった。  直哉が嫌だったのは、紙おむつじゃない。  私と陽真がいる生活そのものだった。
    • 完結済 1話
    • 12,248文字
    • 更新
  40. 63
  41. 67

    家族に捨てられたので、財閥ごと買収しました。/

    「お前はもう、久世家には必要ない。離婚して、この会社からも出ていけ」 日本有数の企業グループ《久世ホールディングス》。 その経営再建を成し遂げた副社長、鷹宮慧は、義父である会長から突然、離婚と経営からの追放を言い渡された。 しかも、妻の美月は若手役員の篠宮蓮と不倫関係にあり、義兄の智也も二人と結託して慧を会社から追い出そうとしていた。 経営再建の功績を奪われ、家族にも裏切られた慧。 しかし、彼らは知らなかった。 慧が久世家に迎えられる以前から、自らの投資会社《鷹宮キャピタル》を経営し、莫大な資産と独自の人脈を築き上げていたことを。 「離婚も退任も承知しました。では、今後は株主としてお話ししましょう」 翌日、鷹宮キャピタルによる久世ホールディングスの株式取得が明らかになり、久世一族に激震が走る。 慧を無能と罵った義父は経営権を脅かされ、功績を横取りしていた義兄は経営能力の欠如を露呈。不倫相手の篠宮にも、会社資金の不適切な使用を巡る調査の手が伸びていく。 一方、慧は自分を信じてくれた仲間たちとともに、新たな企業グループの形成へと動き始める。 物流、製造、不動産、金融。次々と企業を傘下に収め、かつての久世グループを超える巨大な財閥を築いていく慧。 その成功を前に、すべてを失いつつある元妻は復縁を求め、義父は必死に助けを乞う。 だが、慧が彼らのもとへ戻ることは、二度となかった。 これは、家族に捨てられた一人の男が、圧倒的な経営手腕と資金力で裏切り者たちを追い詰め、やがて日本経済を動かす巨大企業グループの頂点へと上り詰める、痛快な経営ざまぁ物語。
    • 連載中 22話
    • 274,293文字
    • 更新
  42. 68

    こえあらず ほうに恋ありけり!/

    声を出せない少女は、誰よりもうるさかった。 手話と表情と全身を使って、妄想も悪口も恋心も喋り倒す高校二年生・香椎ねむ。 その親友、芦名ハルは数学が大好きなくせに、過疎化する故郷と祖父の漁業を守るため、「卒業したら漁師になる」と決めている。 「二番目にやりたいことができるなら、それでいい」 そう自分に言い聞かせるハルを、ねむも、家族も、親友も放っておいてはくれない。 一方のねむにも、誰にも言えない想いがある。 中学生の頃からずっと隣にいるハルが好き。けれど、生まれつき声帯を持たない自分が、彼の隣に立つ未来だけは想像できずにいた。 数学か、故郷か。 親友か、恋人か。 そして、自分の身体とどう生きていくのか。 富山湾沿いの小さな港町を舞台に、騒がしい大家族と、世界一やかましい沈黙の少女、不器用な数学少年たちが、それぞれの未来を選んでいく青春恋愛物語。 ※作者はラブコメ要素の入った現代ドラマだと思っています(・∇・;) ※賑やかな日常から始まり、少しずつ恋と進路の物語へ。人物関係を積み重ねながら進む長編青春ドラマです。 ※全69話予定 ※ねむちゃんの過去が知りたければ「香椎家のぎゃくたいにっき」をおすすめします。 https://kakuyomu.jp/works/2912051606622785398 毎日18:10更新。(土日祝日はお昼頃)
    • 連載中 37話
    • 65,816文字
    • 更新
  43. 70
  44. 71
  45. 73

    奇跡の治療師/

    2020年。世界中が新型コロナウイルスに翻弄されていた時代。 南米で起きた発掘調査の巨大事故で、1300人が死亡。唯一の生き残りの男が目を覚ました。 右手のひらを握った瞬間──ドクン!何かが体の奥で脈打つ。 「……なんだ?」 自分の右腕を見るが傷も痛みもない。だが、彼の腕に宿ったものは。。。。。 それから数年。 紛争真っ只中にあるガザ地区に突如現れた1人の日本人医師。 彼はトリアージ黒、死ぬ寸前の者達を救いまくると何も言わずに姿を消した。 その後 世界最高峰のアスリートや才能溢れる者たちが、奇跡のような復活を遂げ始める。 肘を壊したが167キロを投げるピッチャー。 複雑骨折から3日で復帰したサムライブルーの怪物。 喉頭ガンにより声を失った再生回数100億回超えの歌姫。 そして世界各地の闇サイトで囁かれ始めた【奇跡の治療師】という名前。 勿論それを放っておくほど世界は甘くない。 奇跡と呼べる異端を手の内に入れたい、日米両政府の思惑。 世界中のスポーツ投資ファンドを表と裏で牛耳る、国際シンジケートとの争い。 彼を支える真田財閥の令嬢、真田AIテクノロジーCEO・キャロライン真田と繰り広げる、ざまあ展開! だがまだ誰も知らない。 彼の能力が、人間を治す力だけでは無かったことを。。。。。 ◇◆◇◆◇◆◇ ​本作に登場する球団名、団体名、人物名、医療技術、用語等はすべてフィクションであり、実在の人物・団体・術式等とは一切関係ありません。 現代医療やスポーツ科学の常識を超えた【架空の超絶能力】を描くエンターテインメント作品です。 「実際の医学と違う」「現実の球団ルールではあり得ない」といった過剰なマウントや荒らしコメントは、作者が執筆の邪魔になると判断した場合、即削除いたします。 フィクションとしてのエンタメ展開をお楽しみいただけますと幸いです! 面白いと思っていただけましたら、ぜひ☆☆☆をクリック、作品フォローを宜しくお願い致します。
    • 連載中 47話
    • 132,706文字
    • 更新
  46. 74

    議会を消去(デリート)します 〜IT屋が南牧村長になったら、八ヶ岳山麓にハイテク直接民主村が爆誕した件〜/

    東京・目黒区から長野県南牧村の野辺山高原へ移住して4年目。 元大手ITベンダーのシステムアーキテクト・阿部透(41歳)は、八ヶ岳の絶景を眺めながらリモートワークと草野球に勤しむ平穏な日々を送っていた。 ところがある夜、行きつけの居酒屋で仲間と泥酔した勢いから、80歳の重鎮が君臨する村長選挙へ出馬することに!? 元外資系コンサルの凄腕妻・美佐子を参謀長に据え、選挙カーなし・電動アシスト自転車とタブレット1台で朝4時のレタス畑を駆け巡る前代未聞の選挙戦が幕を開ける。 214票差で当選した透が初登庁で放った、最初にして最大の爆弾―― 「地方自治法第94条に基づき、議会を廃止します」 議員の報酬と不毛なペーパーワークを全廃し、マイナンバー認証×AIアバターによる「デジタル町村総会」を実装。 さらに、冬はマイナス20度にも達する極寒の気候を逆手に取り、営業停止したスキー場跡地(レーシングキャンプ野辺山)へ「完全国内資本の日の丸ソブリンデータセンター」と「地下設置型マイクロ炉(SMR)」を誘致! サーバーの温水排熱とバイオマスのCO2を注ぎ込み、真冬の雪原に「奇跡の高糖度イチゴ」を実らせる排熱アグリ。 浮いた売電益で、全村民の電気代・暖房代・学校給食費を実質ゼロ化。 外資ファンドの甘言を鉄壁の金融スキーム(DBJ・メガバンク)で叩き出し、国富の流出を完全遮断。 トヨタ・岩谷産業と連携した「無料水素コミュニティバス」で南佐久郡全体を救う広域アライアンスへ――。 理不尽な既得権益と昭和のお役所仕事を、テクノロジーと合理性で痛快にバグフィックス! 八ヶ岳山麓から日本の構造的閉塞感をハックする、超本格・地方創生エンタメシミュレーション!
  47. 書籍化作品2026年9月26日発売

    【書籍化】ご近所JK伊勢崎さんは異世界帰りの大聖女~そして俺は彼女専用の魔力供給おじさんとして、突如目覚めた時空魔法で地球と異世界を駆け巡る~/

    【カクヨムコン8 異世界ファンタジー部門 特別賞 & ComicWalker漫画賞受賞】 【電撃の新文芸より最新2巻発売中】 【月刊コミック電撃大王にてコミカライズ連載中】 アラサーのサラリーマン松永幸太郎はある日、近所に住むJK伊勢崎聖奈をかばい暴漢に刺されてしまう。 そして松永の生命が尽きようとしたその瞬間――聖奈の力によって瀕死の重傷から蘇るのであった。 しかし安心したのもつかの間、今度は突然覚醒した松永の力が暴走し、二人は異世界に転移してしまう。 そこはかつて聖奈が大聖女として生きていた剣と魔法の世界。 しかし頼りの聖奈は魔力を生み出せなくなっており、松永による魔力供給を受けることでしか聖魔法を発現できなくなっていた。 そうしていく中、聖奈は秘めていた松永への想いがどんどんエスカレートしていって……!? やがて時空魔法に目覚めた松永は、地球と異世界を自由自在に転移できるようになる。 その時、松永は思った。もうサラリーマンしなくても生きていけるよね、と。 この話はアラサーリーマンとおじ専JKによる、地球と異世界のゆかいな冒険活劇。 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイトはこちら↓ https://dengekibunko.jp/product/322306001190.html
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  52. 6話分無料

    最強使用人ディルは、手を抜きたい/

    転生者ディルは答えの出ない問いを抱えていた。 前世の記憶を持って異世界に生まれたとして、実際に知識を活用して成り上がったり最強になれるものだろうか? そもそも、最強になる必要があるのか? その人生は、誰かの見ている夢ではないのか? ディルには華々しい転生特典はなく、努力も大きく実ることはなく、知識を活かす機会に恵まれず、そもそも成り上がる情熱もなかった。 そこそこ平穏に暮らせたらいい。 そんな彼が選んだ職業は──『使用人』だった。 なぜなら、ディルの暮らす国では使用人の権利が守られており、ある意味で最強だったからだ。 その上、使用人はサボ……程よく手を抜き効率的に仕事をこなすことを推奨されており、ディルの性分に合っていた。 彼はラビリニ家という貴族の屋敷で三男であるロアンのお目付け役になり、使用人として暗躍しつつ生活を謳歌する。 彼の願いは、今も昔も変わらない。 ディルは、手を抜きたい。 しかし、順風満帆とはいかなかった。 坊ちゃんの恋路に巻き込まれ、迷宮の異変に頭を悩ませ、先輩使用人に翻弄される。 果たして、ディルは答えを見つけられるのか? 果たして、ディルは手を抜けるのか? 今、怒涛の日々が始まろうとしている。
    • 連載中 7話
    • 19,282文字
    • 更新
  53. 86

    チート冤罪でプロを追放されたぼくは、女の子になって最強Vtuberとして帰ってきた 〜手元もモニターも全部映すので、どこが不正か教えてください〜/

    「お前、チートだろ」 その一言で、プロゲーマーだった井上慧はすべてを失った。 チート疑惑による炎上、チームからの除名、失われた居場所。 そして一年後――TS病によって美少女になってしまった慧は、個人VTuber『音無しず』として新しい人生を始める。 透き通る声。 可愛すぎる見た目。 そして、以前よりも研ぎ澄まされたゲームの腕。 だが、二度と同じ悲劇を繰り返さないために、彼女は手元カメラもモニター画面もすべて公開することを決めた。 「疑われるくらいなら、全部見せます」 元プロゲーマーが正体を隠して挑むVTuber活動。 やがて現れる元チームメイト、憧れの配信者、そして過去に自分を追い落とした男。 これは、一度居場所を失った元プロが、配信者として新しい居場所を見つける物語。 ※本作が初投稿作品です。至らない点もあるかと思いますが、楽しんでいただければ幸いです。 ※本作に登場する人物・団体・企業・大会・ゲームタイトル等はすべて架空のものです。実在のものとは関係ありません。
    • 連載中 66話
    • 238,130文字
    • 更新
  54. 88

    ダート短距離なら世界最強なのに、財閥令嬢のせいで芝G1を勝つことになりました/

    競馬好きの日本人男性が、アメリカ・ケンタッキー州で一頭の競走馬として転生した。 4本の脚に戸惑い、英語も分からない。 母馬には距離を置かれ、走るのも遅い。 それでも、前世で見てきた競馬の知識を頼りに努力を重ね、やがて日本へ渡ることになる。 馬主は、大学生のお嬢様・青木美咲。 5000万円で買われたその馬――ラッキーには、とんでもない才能が眠っていた。 ダート適性、短距離適性ともに最高ランク。 どうやら俺は、ダート短距離なら世界を狙える馬らしい。 ところが、馬主である美咲には別の夢があった。 「中央のGⅠを勝ちたい」 ……待ってくれ。 俺のスタミナは、クソ雑魚ナメクジなんだが? ダート短距離なら最強。 なのに、目指すのは芝のGⅠ。 しかも栗東へ移った俺を待っていたのは、癖の強い調教師や厩務員、そして俺と相性の悪い騎手だった。 そんな中、新馬戦を勝った俺の前に現れたのは――一匹のサバトラ猫。 「儂は神の使いじゃ。おぬしの報酬として来た」 遠隔視に回復能力、果ては空間魔法まで使えるチート猫。 競走馬としては規格外。 猫まで規格外。 俺は本当に、芝GⅠを勝つことになるのか? ダート短距離なら世界最強の競走馬が、なぜか芝GⅠ制覇を目指すことになった。 これは、そんな俺と、ちょっと変わった人間たちと、チート猫の物語である。
  55. 94

    VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた/

    【ファンタジア文庫様にて書籍化・月刊コンプエース様にてコミカライズ・TVアニメ化】 クレイジー揃いなことに定評のある大手VTuber運営会社『ライブオン』の三期生ライバーとしてデビューすることになった、元ブラック企業員の主人公。 清楚系ライバー『心音淡雪』として活動を開始するも、あまり人気の出ないギリギリの日々……。 奇しくも彼女の人気が爆発したのは、配信を切り忘れてとんでもない本性が露わになったことがきっかけだった—— Vが好きな人は勿論、あまり知らない人も楽しめて、そしてVが好きになってもらえるようなお話に出来ればと! ↓公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@Live-ON_official_ch ↓アニメ版公式サイト https://vden.jp ↓アニメ版Twitterアカウント https://twitter.com/vden_anime ↓心音淡雪公式Twitterアカウント https://twitter.com/kokoroneawayuki ※頂いたご感想の中で、話の流れに合っているものや面白かったものは、本編内のコメント欄などで使わせていただく事がございます! 活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です! 本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用される場合がございます! よろしければ是非書き込んでみて下さい! ハーメルン様にも投稿しております。
  56. 20話分無料

    無自覚のままに最強の領地を~創造卿の異世界クラフト暮らし~/

    剣と魔術、そして銃と飛行船が生まれ近代化が進みつつある異世界。 ソルロンド伯爵家の十男として転生した主人公。 成人の日を迎えると同時に無能力者の烙印を押され、追放される。 追放先は人外魔境と呼ばれる最悪の土地――”ユグドラシル無限森林”。 生存確率0%。 近代化が進む国家、そして世界最強の上位種エルフ達でさえ開拓を諦めたその土地への追放は事実上の死刑であった。 だが、伯爵家も帝国も、世界の支配者たるハイエルフ達もまだ知らない。 自分達が冷遇し、追放したその男には規格外の力が秘められていた事を。 創造の権能――世界中が探し求める最強にして最悪の力が、人外魔境に解き放たれてしまった。 追放されたその男はその理外の力を振るって願う事は――。 「まずはツリーハウス作って大浴場作って――米炊いて焼き肉でもするか」 いつのまにか主人公の元には世界から忌み嫌われ、追放され傷ついた異種族達が集まり始める。 近代化と共に選民思想が進んだハイエルフにより追放された異種族達を日本食や温泉でもてなしたり、開墾や稲作を進める毎日。 森はいつしか村となり、村はいつしか街へ、そして領地へ。 発展と防衛と生活を繰り返し、無自覚のままに最強の領地を。 主人公は、知らない。 近代化により発達した戦争すら蹂躙する己の力の真価を。 そして。 「どうして、貴公だけが傷つくのだ……私達のせい、か?」 「ねえ、そんなに、ボク、役立たず……?」 「何が上位種……貴方に頼ってばかりの能無しじゃない……」 「ねえ、ご主人、絶対にボク達獣人の方がいいよね?  「そうだよ、ご主人を捨てた人間も、面倒ごとばかりかけるダークエルフよりも」 自分が助けた異種族も。 「オレは、兄貴失格や……弟1人庇えんで、何が長男や、ボケカスが……」 「嘘ですわ、あの子が、もういないなんて、わたくしの一番可愛い弟が、いないなんて」 「僕の王はあの子だけだよ、最初からね 故郷に置いてきた人格者の兄と姉、そして部下達。 なんか全員重たい事に。
    • 連載中 294話
    • 368,852文字
    • 更新
  57. 96

    一つの身体に、天才が二人いる。/

    十七歳の瀬尾晴馬は、自分の人生が好きだった。 友達がいた。 家族がいた。 好きな音楽があった。 できることも、これからやってみたいことも、たくさんあった。 だから死ぬなんて、まるで考えたことがなかった。 高校二年の秋。 晴馬は突然の交通事故でその短い人生を終える。 ――はずだった。 次に目を覚ましたとき、鏡の中にいたのは知らない少年だった。 そして頭の中から、怯えた声が聞こえる。 「……瀬尾、晴馬?」 声の主は、その身体の本来の持ち主、志摩湊人。 しかも湊人は晴馬と同じ高校、同じ学年で、生前の晴馬を一方的に知っていた。 晴馬は驚く。 自分を知っている人間の中に、自分がいる。 湊人はもっと驚く。 つい数日前に学校中がその死を悼んだ人気者が、自分の頭の中で、 「腹減ったな。なんか食おうぜ」 などと言っている。 奇妙な共同生活が始まった。 人付き合いが苦手な湊人の代わりに晴馬が会話を手伝い、勢いだけで動こうとする晴馬を湊人が止める。 晴馬が身体を借りれば、人前でも臆することなく歌える。 湊人は内側からそれを見る。 ある日、晴馬は湊人が密かに作っていた曲を聴く。 そして、初めて本気で驚く。 「お前、これ、誰かに聴かせたのか?」 「……ネットに少し」 「何人?」 「昨日は、十一人」 晴馬はしばらく黙ったあと、笑った。 「よし。じゃあ次は百人だな」 百人。 千人。 一万人。 十万人。 最初はただ、湊人の曲を誰かに聴いてほしかっただけだった。 晴馬の歌。 湊人の音楽。 晴馬の度胸。 湊人の繊細さ。 晴馬の人を惹きつける力。 湊人の、人が見落とすものを見つける力。 正反対だった二人の才能は、一つの身体の中で奇妙なほど綺麗に噛み合っていく。 文化祭。 動画投稿。 小さなライブハウス。 音楽コンテスト。 ネットでの話題。 芸能事務所。 楽曲提供。 テレビ出演。 全国ツアー。 そして、誰もが名前を知るアーティストへ。 だが、成功するほど湊人には一つの疑問が生まれる。 世間から称賛されている「志摩湊人」は、本当に自分なのだろうか。 晴馬がいなければ、ここには来られなかった。 晴馬もまた考える。 自分はもう死んだ人間なのに、湊人の人生を使って夢を叶えているだけなのではないか。 やがて二人は気づいていく。 どちらかが、どちらかの代わりになる必要などなかった。 一人では歌えなかった。 一人では曲を世に出せなかった。 一人では出会わなかった人がいる。 一人では見ることのできなかった景色がある。 これは瀬尾晴馬の第二の人生ではない。 志摩湊人が誰かに人生を奪われる物語でもない。 十七歳で人生を終えた少年と、 十七歳まで人生を始められずにいた少年が、 ひとつの身体で、二人分の未来を始める物語。
  58. 99

    夢も希望も全く無い25歳実家暮らしのニートギャル、歳費が目当てで闇金から命と人生を担保に供託金600万円を借りて立候補したら、与党議員として起死回生の当選したのに何故かさらに人生詰んだ(?)件/

    作品解説 【野党に当選枠を譲るぐらいなら私の譲れ!】  2026年の衆議院総選挙で、与党が東京都の小選挙区で全勝し、比例復活当選が一人も出ず、比例単独立候補者も全員当選。さらに、比例名簿の候補者数が足りず、本来得られる議席の一部を他党へ譲るという、極めて珍しい出来事が実際に起こりました。  そのニュースを耳にした瞬間、「野党に当選枠を譲るぐらいなら私の譲れ!」と、思いました。  無論、現実は色々と甘くないので、せめてライトノベルで国会議員になろうと、思いつきました。  しかし、政治を題材にする以上、「偶然奇跡が重なって当選しました」「運命の力で当選しました」といったご都合主義では、どうしても作品全体の説得力が失われてしまいます。ライトノベルらしい面白さはあっても、政治という題材では読者を白けさせてしまうと考えていました。  ですが、当選枠に余裕が出来る状況であれば、地盤、看板、かばんがない主人公が、供託金は一旦置いといて、比例単独候補者から国会議員になることは、決して魔法でも奇跡でもなく、現実の制度の延長線上で十分に起こり得ます。  当初は、作者が国会議員になった時の代理人として、男性パート介護職員50歳を主人公にしたライトノベルを書く予定でしたが、作者の性格では1期4年を平穏無事に特化した、政界を生き延びるだけのストーリーにならざるを得ないので、没にしました。  ならば、作者とは真逆の性格でありながら、日々の台所事情が苦しい家庭のギャルが国会議員になったら面白いのではないかと思いました。  そして、その発想を元に紆余曲折を経て、元ニートギャルの国会議員、千道るる奈25歳の誕生になりました。  ですが、るる奈も政策も大志も野望も無く、歳費が目的で1期4年でさっさと引退する設定は当初と同じでしたが、るる奈は困っている人を目の前にしたら気になる、できれば見て見ぬふりしたくない性格にしてしまったので、当初の波風を立てないストーリーから脱線するかもしれません。  作者として痛し痒しです。  本作はフィクションですが、政治制度や政界の仕組みはできる限り現実に寄せ、「こんなこと、本当にありそうだ」と思っていただける作品を目指しています。
    • 連載中 88話
    • 274,458文字
    • 更新