概要
十六年間連れ添った妻は、七か月前から別の男の妻だった。
四十五歳の藤堂修司は、愛知県で暮らす土木技術者。
妻の美緒とは結婚して十六年。子どもはいなかったが、共働きで家を購入し、それなりに幸せな夫婦生活を送っていた。
大阪支社へ異動した妻は、平日は大阪、週末は愛知という単身赴任生活を続けている。
少なくとも、修司はそう信じていた。
ところがある日、亡くなった父親の相続手続きで戸籍を取得した修司は、信じられない事実を知る。
七か月前、自分は妻と協議離婚したことになっていた。
離婚届に署名した覚えはない。
離婚について話し合った記憶もない。
それどころか、妻は今でも毎週末、自宅に帰ってきている。
慌てて美緒に確認すると、妻は「そんなはずない」と離婚を否定した。
しかし、弁護士とともに調査を進めた修司は、さらに衝撃的な事実を突きつけら
妻の美緒とは結婚して十六年。子どもはいなかったが、共働きで家を購入し、それなりに幸せな夫婦生活を送っていた。
大阪支社へ異動した妻は、平日は大阪、週末は愛知という単身赴任生活を続けている。
少なくとも、修司はそう信じていた。
ところがある日、亡くなった父親の相続手続きで戸籍を取得した修司は、信じられない事実を知る。
七か月前、自分は妻と協議離婚したことになっていた。
離婚届に署名した覚えはない。
離婚について話し合った記憶もない。
それどころか、妻は今でも毎週末、自宅に帰ってきている。
慌てて美緒に確認すると、妻は「そんなはずない」と離婚を否定した。
しかし、弁護士とともに調査を進めた修司は、さらに衝撃的な事実を突きつけら