概要
それでも――やめられなかった。
異世界に召喚され、何も知らぬまま力を振るった青年・ユウト。
殲滅魔法で味方ごと戦場を灰にし、追放された彼は、下水道で五人の孤児と出会う。
魔法も剣も手放し、ただの「お兄ちゃん」として生きると決めた。
笑い声。温かい食事。生まれて初めて手にした、ほんとうの居場所。
だが――守るほど、愛するほど、
この世界は彼に魔法を強いる。
ユウトの寿命は、静かに燃えていく。
彼と共に転移した音声AI・エヴェラは、今日も問いかける。
――それが、あなたの命の使い道なのか、と。
ほのぼの疑似家族愛×贖罪×シリアス
(R15・残酷描写あり)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!タイトルの『命の使い道』……その意味知った時に、あなたの心が震えます
この物語は、ひとりの少年の生きざまを描いた、優しく、熱く、そして切ない物語です。
主人公は多くの人々と出会い、関わり合い、その中で何度も選択を迫られます。
その積み重ねは、やがてタイトルでもある 『命の使い道』という言葉へ自然と収束していきます。
私はこのタイトルの意味を本当の意味で受け取るまでに、物語の半分を越えるほど読み進めて、ようやくその輪郭を感じ始めました。
しかし一度その感覚が芽生えると、物語の多面性が一気に色を帯びていきます。
少し変わった表現かもしれませんが、この物語は「登場人物が何かを成し遂げる」だけの単純な物語ではありません。
数多く存在した…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人より早く進む命の砂時計。心に傷を負った元勇者と五人の子供の生きる道
異世界転移×家族愛。 「元」勇者が五人の子供たちと生きる道を探す物語です。
物語冒頭で、引きこもりの青年ユウトは、音声AIのエヴェラに導かれて異世界に転移します。
転移の際に「スキル」を選ぶのですが、このスキルの選択が、物語の根幹にかかわる大きな問題を引き起こします。
物語は、元勇者のユウトと、下水道に住んでいた五人の孤児が中心となって展開されています。
ユウトは元勇者であり、異世界転移の際に強力なスキルを獲得しました。
ですがその強力なスキルと魔法は、ほぼ使うことができません。
魔法を使えば使うだけ、寿命が消費されてしまうのです。
それにも関わらず、ユウトは子供たちを救うために魔法を使…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傷を抱えた命が、誰かの灯になる物語
『命の使い道』はな、ただの異世界ファンタジーやないんよ。
もちろん、異世界という舞台の面白さもあるし、設定として惹かれるところもちゃんとある。せやけど、この作品のほんまの魅力は、もっと静かで、もっと人の心の近くにあるんやと思う。
この物語に流れてるんは、傷ついた人が、それでも誰かのために手を伸ばしてしまう、あのどうしようもなく切なくて、でもあたたかい気持ちやねん。
大きな声で「感動です! 」って押してくるタイプやなくて、しんどさを知ってるからこそ生まれるやさしさが、じんわりと沁みてくる作品なんよ。
読んでいくと、誰かと一緒にごはんを食べること、家の中に居場所があること、名前を呼び合えるこ…続きを読む