概要
少女の愛は世界を救ったのか?
むかし、あるところに、病の娘をもつ旅人がおりました。
旅人は「どんな病も治る神秘の実」がなるという森へ出かけますが、道に迷ってしまいます。
夜、たき火をしていると、どこからともなく老人があらわれ、「朝になれば案内しよう」と言いました。
そして老人は、この森ができたわけを語りはじめます。
人を癒す力をもった、ひとりの奴隷の娘――“聖女”と呼ばれた少女の、むかし話を。
旅人は「どんな病も治る神秘の実」がなるという森へ出かけますが、道に迷ってしまいます。
夜、たき火をしていると、どこからともなく老人があらわれ、「朝になれば案内しよう」と言いました。
そして老人は、この森ができたわけを語りはじめます。
人を癒す力をもった、ひとりの奴隷の娘――“聖女”と呼ばれた少女の、むかし話を。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一つの創作、で終わらせて良い話では無い
作品内に多くの事が込められている感じがして、レビューしたい、されど私の拙い言葉で作品に触れて良いのか逡巡しました。
こちらは聖女も周りの人間も在り方にとても【人間】らしさを視ました。
奴隷、聖女、神秘の実。
日本からしたら少し遠く感じるかも知れない世界観の中に人間らしさが有るからリアルで綺麗で儚く、そして恐ろしさを感じます。
主人公の立場になったら、私は彼とは異なる道を選ぶと思います。
私の目の前に奴隷聖女が居たら、きっと周りの人間と同じ事をする。
この作品を「単なる創作」「面白かった」だけで終わらせてはならないと感じたのは其処が大きい。
多くの人に読んでもらって、自分ならどう動くのかな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!優しさの果てに残った、静かで忘れられない森の物語
まるで昔話を聞いているような、静かで美しい語り口に引き込まれました。
病に苦しむ娘を救うため、神秘の実を探して森へ入った旅人。そこで語られる、ひとりの奴隷の娘の物語が、とても切なく、胸に残ります。
人を癒す力を持ちながら、そのたびに自分自身を削っていく少女。
誰かを救いたいという優しさは尊いものなのに、その優しさに周りの人々が少しずつ甘え、すがり、当たり前のように求め続けてしまうところが、とても痛ましかったです。
白滝ねこ様の文章は、残酷なことを大きな声で叫ぶのではなく、静かな語りの中でじわじわと読者の心に染み込ませてくるところが魅力だと思います。幻想的でありながら、人の弱さや願いの重…続きを読む