―幻想奇譚―への応援コメント
旅人が実を取らなかった選択は、諦めではなく、聖女と人々が積み重ねてきた痛みの歴史を前にした、人としての良心の証のように感じました。
救いを求める気持ちと、犠牲の上に成り立つ奇跡への恐れ。
その二つが静かに交錯する場面は胸に迫り、物語全体に深い余韻を残しますね。
癒しとは何か、代償とは何かを静かに問いかけてくる、忘れがたい一篇でした。
作者からの返信
読んでもらえて嬉しいです!
そんなふうに言っていただけると、書いてよかったなって思います。
旅人の決断はどんな意味があったのか、
読み手に解釈を委ねる形にしたけど、不安でもあったので。
色々と感じ取ってもらえたら
作者としてこれ以上嬉しいことはないです。
本当にありがとうございます。
―幻想奇譚―への応援コメント
陳腐な表現ですが・・心が洗われるようなお話でした。
凡人である私は、その実がそうだよと言われたら、大喜びして一つ頂きたいと思うでしょう。
でも手を伸ばす時に一瞬、病の娘と身を削り取られた奴隷の娘とが目に浮かび、やはりもぎ取ることは出来ない、かも知れません。
人の命と自分の娘の命を交換するようで躊躇うからです。
旅人が実を取らなかったことが、どんなことを意味するのか、読者が色々と考えさせられますね。それはその人の心理を図るようでもある?と思われました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
私はけっこう後先考えないので、目の前にあったらとっちゃうかもしれないです💦
躊躇える@88chamaさんは十分凄いと思います!
読んでもらえて、感想までもらえて嬉しいです。
―幻想奇譚―への応援コメント
偉大な力には恐ろしい代償が。それでも心に染みわたる読後感がございました。皆で聖女を搾り尽くしてしまいましたが、最後には感謝の祈りを捧げることを忘れなかったからでしょうか。
わたくしはNoblesseObligeを「貴き血は高徳なれ」と訳しているのですが、奴隷商人から旅人まで、その精神を持ち合わせていたように感じました。
旅人が実を採っていたら……やはり森から出ることは適わずに、木に変じてしまったのでは、と想像してしまいます。
病気の娘さんも、この話を聞いて納得いただけることを願いたいです。素晴らしい物語を読ませていただき、有難うございます!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「高徳なれ」義務より素敵な訳ですね☆
今回は、ちょっと童話っぽい作りにして、読み手さんが色々解釈できるようにしたので、嬉しいお言葉です。
こちらこそ、読んでくれてありがとうございます!
―幻想奇譚―への応援コメント
この物語は、「誰かを救う」という行為の美しさと、その裏側にある残酷さを静かに描いた、完成度の高い話でした。
物語は、病に苦しむ娘を救うため、万病を癒すという神秘の実を探しに森へ入る旅人から始まります。目的は非常にシンプルですが、その分読者は自然と旅人に感情移入し、「娘を助けてほしい」という願いを抱きながら読み進めることができます。そして老人の語る昔話へ移る構成も非常に滑らかで、物語の中で語られる伝承として違和感なく世界へ引き込まれました。
特に印象的だったのは、奴隷の娘が「聖女」と呼ばれるまでの過程です。人を癒すたびに自らの身体が壊れていくという設定は王道でありながら強い説得力があり、木へと変わっていく描写は痛々しくも神秘的でした。身体を失い、声を失い、それでもなお人々を癒し続ける姿には胸を締め付けられます。そして、人々は決して悪人ではありません。感謝し、敬い、娘を聖女と呼びながらも、「あなたにしか治せない」という言葉で彼女に頼り続けてしまう。その善意が積み重なった先に悲劇があるという構図が、この作品最大の魅力だと感じました。
また、最後に旅人が実を取らないという結末も素晴らしかったです。娘を救うという目的だけを考えれば実を持ち帰るべきなのでしょう。しかし、森の木々が人の姿に見えた瞬間、旅人はその実が何の犠牲の上に存在しているのかを理解したのだと思います。明確な説明を避けながら読者に判断を委ねる終わり方は、美しい余韻を残していました。
一方で、さらに作品の完成度を高められると感じた点もあります。それは人物の背景や情景描写です。森は不気味で神秘的な場所として描かれていますが、湿った土の匂いや風の音、枝葉が揺れる様子など五感に訴える描写が加われば、読者はより深くその世界へ入り込めるでしょう。また、聖女がなぜそこまで他者を救おうとしたのか、奴隷商人が娘への接し方を変えていく過程、王が抱えた葛藤などが描かれれば、登場人物一人ひとりに厚みが生まれ、悲劇はさらに心に残るものになると思います。
全体として、テーマ性、構成、ラストの余韻はいずれも非常に完成度が高く、「人を救うこと」と「誰かに救われ続けること」の危うさを見事に描いた作品でした。派手な展開やどんでん返しに頼るのではなく、人間の善意そのものを問いかける物語だからこそ、読み終えた後も静かに考えさせられます。あと一歩、人物の背景や情景描写がより丁寧に積み重なれば、この作品は単なる良作ではなく、多くの読者の記憶に長く残る傑作になり得る、そんな大きな可能性を感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます✨
とっても丁寧な感想をいただき、嬉しいです🐱
実はこの作品は二つの版があって……
カクヨムで公開しているのが「童話版」で、極限まで描写をそぎ落としたバージョンです☆
もう一つ、まさに指摘してもらったような内容に近い「短編小説版」があるんですけど、カクヨムでは公開してないんです💦
(すみません😅)
細かいところまで読み取ってもらえて、とっても励みになります!
もしよかったら、またぜひ立ち寄ってくださいね✨