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  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    この物語は、「誰かを救う」という行為の美しさと、その裏側にある残酷さを静かに描いた、完成度の高い話でした。

    物語は、病に苦しむ娘を救うため、万病を癒すという神秘の実を探しに森へ入る旅人から始まります。目的は非常にシンプルですが、その分読者は自然と旅人に感情移入し、「娘を助けてほしい」という願いを抱きながら読み進めることができます。そして老人の語る昔話へ移る構成も非常に滑らかで、物語の中で語られる伝承として違和感なく世界へ引き込まれました。

    特に印象的だったのは、奴隷の娘が「聖女」と呼ばれるまでの過程です。人を癒すたびに自らの身体が壊れていくという設定は王道でありながら強い説得力があり、木へと変わっていく描写は痛々しくも神秘的でした。身体を失い、声を失い、それでもなお人々を癒し続ける姿には胸を締め付けられます。そして、人々は決して悪人ではありません。感謝し、敬い、娘を聖女と呼びながらも、「あなたにしか治せない」という言葉で彼女に頼り続けてしまう。その善意が積み重なった先に悲劇があるという構図が、この作品最大の魅力だと感じました。

    また、最後に旅人が実を取らないという結末も素晴らしかったです。娘を救うという目的だけを考えれば実を持ち帰るべきなのでしょう。しかし、森の木々が人の姿に見えた瞬間、旅人はその実が何の犠牲の上に存在しているのかを理解したのだと思います。明確な説明を避けながら読者に判断を委ねる終わり方は、美しい余韻を残していました。

    一方で、さらに作品の完成度を高められると感じた点もあります。それは人物の背景や情景描写です。森は不気味で神秘的な場所として描かれていますが、湿った土の匂いや風の音、枝葉が揺れる様子など五感に訴える描写が加われば、読者はより深くその世界へ入り込めるでしょう。また、聖女がなぜそこまで他者を救おうとしたのか、奴隷商人が娘への接し方を変えていく過程、王が抱えた葛藤などが描かれれば、登場人物一人ひとりに厚みが生まれ、悲劇はさらに心に残るものになると思います。

    全体として、テーマ性、構成、ラストの余韻はいずれも非常に完成度が高く、「人を救うこと」と「誰かに救われ続けること」の危うさを見事に描いた作品でした。派手な展開やどんでん返しに頼るのではなく、人間の善意そのものを問いかける物語だからこそ、読み終えた後も静かに考えさせられます。あと一歩、人物の背景や情景描写がより丁寧に積み重なれば、この作品は単なる良作ではなく、多くの読者の記憶に長く残る傑作になり得る、そんな大きな可能性を感じました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます✨

    とっても丁寧な感想をいただき、嬉しいです🐱
    実はこの作品は二つの版があって……
    カクヨムで公開しているのが「童話版」で、極限まで描写をそぎ落としたバージョンです☆
    もう一つ、まさに指摘してもらったような内容に近い「短編小説版」があるんですけど、カクヨムでは公開してないんです💦
    (すみません😅)

    細かいところまで読み取ってもらえて、とっても励みになります!
    もしよかったら、またぜひ立ち寄ってくださいね✨

    編集済
  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    コメント失礼します!

    もし、旅人が実を取っていたらどうなっていたのか、気になる終わり方でした。
    食べた瞬間、病は治るのか。それとも木になるのか。

    そして老人の狙いは何だったのか。
    彼の話を聞いたから、旅人は実を取らなかったのでしょう。となると良い奴? それとも罠を仕掛けた悪者?

    考察が捗る、素晴らしい短編でした!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます🐱

    色々と考察してもらえて嬉しいです☆
    よかったらまた立ち寄ってくださいね(^_-)-☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    奇跡を起こすものは何でも代償があるという事ですね。
    何というか、森自体が過去の記憶を旅人に見せたような終わり方が良いですね。
    良いお話でした。
    星をどうぞ。

    作者からの返信

    コメントとお星さまありがとうございます🐱

    短い話だけど、気に入ってもらえたら嬉しいです✨

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    コメント失礼します。
    少し悲しいですが、教訓として納得しました。
    欲をかいてはいけないのですね。
    スッと心に染みこむようなお話、ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます☆
    こちらこそ、読んでもらえて嬉しいです!
    よかったら、また立ち寄ってくださいね🐱


  • 編集済

    ―幻想奇譚―への応援コメント

    重厚で、どこか物悲しくも美しい寓話ですね。自己犠牲の尊さと、その裏側に潜む人間の業(ごう)、そして「救い」の本質を問いかけるような深い余韻。静かに静かに語られる間やリズムが胸をうちます。素敵な作品を読ませて頂きありがとうございました。

    作者からの返信

    コメント嬉しいです☆

    寓話っぽい話が書きたいと思って、初挑戦した話なのでそう言ってもらえて安心しました(^^♪

    こちらこそ読んで頂き、ありがとうございます!

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    古くからある童話のように引き込まれました。 老人の正体、聖女の内心、そして結末のあり方について、様々な想像を掻き立てられ、深く心に残ります。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    仰るように童話のような、誰かの心に残るようなお話が書きたくて書いた作品なので、そう言ってもらえると本当に嬉しいです☆

    よかったらまた立ち寄ってくださいね(^_-)-☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    雰囲気のある文章と寓話めいた話が見事にマッチしてるニャ

    作者からの返信

    コメント嬉しいですニャ!
    褒められて照れるニャ!

    また遊びにきて欲しいニャニャ☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    初めましてHOLICと言います。
    ♡を付けて頂きありがとうございます。

    作者からの返信

    こちらこそ読んでもらえて嬉しいです☆
    良かったらまた立ち寄ってみてください!

    私もまたお邪魔しにいきますね(^_-)-☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    お久しぶりです!

    新作にお邪魔しました!

    旅人は実を持ち帰らなくて正解ですね。

    もう、与えてもらっちゃいけないと思います。

    大いなる神の力を感じさせるような世界観が神秘的で素晴らしいお話でした!

    作者からの返信

    6月流雨空さん、お久しぶりです☆

    読んでもらえて嬉しいです!
    寓話とか童話のようなお話が書きたいって思って書いた作品でした。
    神秘的って言ってもらえるとやったぁって嬉しくなっちゃいます!(^^)!

    次の投稿は時間かかっちゃうと思うけど、ぜひまたお立ち寄りください!

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    私も怖くて取れないかなと思いました…
    娘にすがり続けた村人は、木になるのは仕方ない気がしますね…

    作者からの返信

    コメント嬉しいです!
    私はけっこう後先考えないので、たぶんとっちゃうと思います☠️

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    「聖女が木になり、やがて国全体が森になる。その圧倒的な静けさと、善意がもたらす恐ろしい結末に鳥肌が立ちました。🌲✨ 最後に旅人が実を取らずに立ち去るシーンで、娘を救いたい一心だったはずの彼が『命の重み』に気づく描写が本当に尊いです。寓話のような深みのある筆致に、すっかり魅了されました!😭🙏

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    そおなんです。みんな善意で、悪い人いないのに、それでも国は滅びちゃうっていう……

    褒めてもらえて嬉しいです☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    寓話のような静かな語り口なのに、読後にじわっと怖さと哀しさが残るのがとても印象的でした😭

    奴隷の娘が聖女として搾取され続ける構図が痛々しく、それが森の伝承として語られることで、いっそう救いのなさが際立っています🥲💦

    最後に旅人が実を取らない結末も美しく、強く心に残りました✨

    作者からの返信

    コメント嬉しいです!
    そう言ってもらえると書いてよかったなって思います☆
    またぜひお立ち寄りくださいね。

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    優しさに漬け込んだらダメってことですね。物事に代償がないときは怪しんだ方がいいのでしょう

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    本当にそのとおりですね。

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    とても面白いです✨

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    嬉しいです!
    良かったらまた立ち寄ってくださいね☆

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    旅人は、話を聞いていなければ、実を取っていたんでしょうね。
    ならば、このご老人は神様だったりして……?

    素敵なお話を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    こちらこそ読んでもらえて嬉しいです。
    老人は何者だったんでしょうね……

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    切ない(´;ω;`)

    作者からの返信

    コメント嬉しいです!

    良かったらまたお立ち寄りください!

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    なんとも切ないお話ですね。
    心優しき奴隷の少女の気持ちに皆がつけ込んだような感じもしますが、最後の旅人があえて果実を取らなかったのもまた優しさだったのかなと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    現実にこの奴隷の子がいたら、やっぱり同じことが起きそうだなって思います💦
    旅人みたいな決断はなかなか出来ないなーって😅

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    美しくて残酷で、それでも優しい物語ですね🥺
    旅人が実を取らなかった瞬間、涙がこぼれました😭

    作者からの返信

    読んでくれてありがとうございます!

    そんなふうに言ってもらえて、私も嬉しくて泣いちゃいそうです😭

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    ゾクゾクするようなお話でした。

    繊細で表現力溢れる文章が、情景を浮かべてみせてくれました。

    楽しく読めました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    そう言ってもらえると作者としては感激です!

    またぜひお立ち寄りくださいませ。

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    命のやりとりのお話、かなり重く心に響きました。
    人の命、生命力を自らのために使うのか、それを人の尊厳として手を取らないか。
    二つの選択肢、私が旅人であれば、手に取っていたかもしれません。
    面白く読ませていただきました。

    作者からの返信

    コメント嬉しいです!

    私もたぶん目の前にあればとっちゃうと思います💦
    旅人のような決断は出来ないなって……。

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    旅人が実を取らなかった選択は、諦めではなく、聖女と人々が積み重ねてきた痛みの歴史を前にした、人としての良心の証のように感じました。

    救いを求める気持ちと、犠牲の上に成り立つ奇跡への恐れ。
    その二つが静かに交錯する場面は胸に迫り、物語全体に深い余韻を残しますね。

    癒しとは何か、代償とは何かを静かに問いかけてくる、忘れがたい一篇でした。

    作者からの返信

    読んでもらえて嬉しいです!

    そんなふうに言っていただけると、書いてよかったなって思います。
    旅人の決断はどんな意味があったのか、
    読み手に解釈を委ねる形にしたけど、不安でもあったので。

    色々と感じ取ってもらえたら
    作者としてこれ以上嬉しいことはないです。

    本当にありがとうございます。

    編集済
  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    力には代償があり如何なる存在であってもひれ伏すように生き永らえるという感覚を覚えさせられました。よくこの短い文章で多くの事を表現できますね。凄いです。

    作者からの返信

    コメント嬉しいです!

    褒めてもらえて光栄ですが、短編慣れちゃって長編に苦戦してます💦

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    陳腐な表現ですが・・心が洗われるようなお話でした。

    凡人である私は、その実がそうだよと言われたら、大喜びして一つ頂きたいと思うでしょう。
    でも手を伸ばす時に一瞬、病の娘と身を削り取られた奴隷の娘とが目に浮かび、やはりもぎ取ることは出来ない、かも知れません。
    人の命と自分の娘の命を交換するようで躊躇うからです。
    旅人が実を取らなかったことが、どんなことを意味するのか、読者が色々と考えさせられますね。それはその人の心理を図るようでもある?と思われました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    私はけっこう後先考えないので、目の前にあったらとっちゃうかもしれないです💦
    躊躇える@88chamaさんは十分凄いと思います!

    読んでもらえて、感想までもらえて嬉しいです。

    編集済
  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    幻想的でどこか物悲しい雰囲気の物語に引き込まれました。
    奴隷の娘の優しさと、その犠牲がとても印象的でした。
    旅人は森の一部になることを恐れたのか、それとも優しさから生まれる犠牲の連鎖を止めたかったのか――。
    読後にいろいろと考えさせられる物語でした。

    作者からの返信

    読んでもらえて嬉しいです!

    二年くらい前から頭の中にぼんやりとあった物語で、
    今回こうして形にできて良かったです。
    少しでも物語に浸ってもらえたなら書いた甲斐がありました!

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

    こんにちは~

    >旅人は、実を取らなかった。
      →旧約聖書の「知恵の樹の果実」のようでいて、実を取るか否かに焦点が当てられた作品ですね。切ないけれど、美しいお話でした……!

    作者からの返信

    こんにちは~

    コメント嬉しいです!
    娘のために実をとるかどうか、話を聞いた上でとるかどうか。
    旅人さんは難しい選択だったと思います。

  • ―幻想奇譚―への応援コメント

     偉大な力には恐ろしい代償が。それでも心に染みわたる読後感がございました。皆で聖女を搾り尽くしてしまいましたが、最後には感謝の祈りを捧げることを忘れなかったからでしょうか。

     わたくしはNoblesseObligeを「貴き血は高徳なれ」と訳しているのですが、奴隷商人から旅人まで、その精神を持ち合わせていたように感じました。

     旅人が実を採っていたら……やはり森から出ることは適わずに、木に変じてしまったのでは、と想像してしまいます。

     病気の娘さんも、この話を聞いて納得いただけることを願いたいです。素晴らしい物語を読ませていただき、有難うございます!
     

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    「高徳なれ」義務より素敵な訳ですね☆
    今回は、ちょっと童話っぽい作りにして、読み手さんが色々解釈できるようにしたので、嬉しいお言葉です。

    こちらこそ、読んでくれてありがとうございます!