圧倒的な絶望感から始まる異世界サバイバル。
理不尽な暴力と死の恐怖が迫る中、主人公ザナードが幼馴染のイヴを守るために見せる覚悟に、序盤から一気に心を掴まれます。
特に素晴らしいのが、ただの「強気な主人公が無双する物語」ではないところです。
禁忌の力に手を染め、身を削りながら戦う泥臭い姿は、読んでいるこちらまで痛みが伝わってくるほどの臨場感があります。
そして何より見逃せないのが、死の淵から生還したヒロインの心理変化。
彼女を救い出した主人公の「優しさ」が、皮肉にも彼女の歪んだ愛情を呼び覚ましてしまう展開は本当に見事です。
ただの純愛では終わらない、ダークで重厚なファンタジーを読みたい方に全力でおすすめしたい傑作です!