概要
過去に「救えなかった経験」を持つ彼女は、慎重に距離を測りながら、彼の生活と心に寄り添っていく。
少しずつ変化していく日常の中で、友近は「支えること」と「踏み込みすぎること」の境界に直面する。
それは善意であればあるほど、見えにくく、危うい線だった。
人を理解するとは何か。
受け入れることは、どこまで許されるのか。
静かな支援の物語は、やがて取り返しのつかない問いを残して幕を閉じる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!衝撃作品…読んでください!!
主人公友近は支援センターで働いている。
彼女は夫が辛い時に寄り添えず亡くした過去があった。
支援するのは何の因果か幼馴染だった。彼は電車の人身事故を目の前で見てから部屋から出られなくなっていた――。
主人公と幼馴染の、小さな頃のエピソードが語られ、主人公友近は幼馴染の繋いでくれる手に助けられ、学校へ行けるようになったそうだ。
いつもと違い、今回はハートフルなお話なのかなぁと思いながら読んでいました。
ともかく読んで!!
なんかもう、それしか言えない…!!
ジェットコースター並みに感情が変化していきました。
あわわわ…そのつらら溶かして良かったのか。
人は人のこと、わかったようでも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最後、びびりました😨
引きこもりや支援について、いろいろ考えさせられる作品でした。
主人公は友近ゆみという女性。
最愛の夫が精神的に病んでしまい、ゆみはうまく対応できず、彼は死んでしまった。
その時の経験を活かして、彼女は地域支援センターで今は働いている。
そんなゆみは、本折清という三十五歳の引きこもりを支援することになる。
彼は通勤中に人身事故を目撃したショックが原因で外に出られなくなったらしい。
本折と知り合いだったゆみは、親身になって彼に接し、少しずつ外の世界に慣れさせていく。
このまま順調にいくかと思っていたのですが……結末がまさかああなるとは……。
最後まで読んでください…続きを読む - ★★★ Excellent!!!幼馴染が伸ばす、手のぬくもりは
人が引きこもってしまう原因はさまざま。
主人公の友近は、そんな方々に手を差し伸べる仕事をしています。
夫の件もあったので、信念を持っているのです。
彼女が担当することになった人は、なんの因果か幼馴染でした。
在宅ワーカーの彼は、家事も掃除もこなします。
十分立派に思えるものの、どこか自信がなさそうです。
原因は、目の前で起こったショッキングな事故でした。
凍てついた心を溶かせるのは、やはり体温。
小学生の時ぶりに繋いだ手は、かつて勇気をもらった恩返し。
そうして再び、外に出られるように。
彼女が受け入れてくれたから――――
本当に?
結局……他人は他人、私…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もう一度……
地域支援センターの女性職員・友近が担当するのは、偶然にも幼馴染の男性・本折。
本折の目の前で起きた人身事故がトラウマとなり、彼は一歩も外に出られなくなった。
昔から体が大きくて、気が弱くて、優しい人だった本折。
幼い頃、学校嫌いだった友近の手を繋いでくれたのは本折だった。
友近は親身になって本折に寄り添う。
その甲斐あって、本折はやがて少しずつ変わり始めた。
友近と一緒に、近所まで数歩の距離を彼が歩けたときは、読者である私も心の中で快哉を叫んだ。
社会問題に切り込みつつ、人の温もりの大切さが綴られたヒューマンドラマ……の、はずだった。
言葉だけを見れば美しく重なる二人の想いが、決定的に…続きを読む