願いを歪な形で叶える「猿の手」という有名な御話からなる呪物を中心に、巻き起こされる怪奇ミステリー。まず確かなことを初めに、めちゃくちゃ面白かったです……!!
「殺人事件」の被害者となってしまった主人公・乃手(のて)さんが「猿の手」に魂が移り、視点人物として物語を追う……と書くと空恐ろしく感じるかもしれませんが、ご安心ください。むしろ軽妙かつコミカルな掛け合いがテンポ良く楽しい、そんな前編です。
被害者になっているので可哀想といえば可哀想ですが、どちらかというと「猿並みとか散々に言われて可哀想(涙)」という可哀想さです。ごめんなさい笑って読んでいました。共感すればするほどに、何だか不憫なのに失笑を禁じ得ません。
でもですね、作者・黒澤様は、前編のこういうコミカルな描写にも、伏線を絶妙に仕込んでくるのです。
「猿の手」によって叶えられていく願い、そして覚えた違和感、是非とも気にしながら読んでみてください。「あれっ?」と思ったあなたの感性、きっと何かを訴えかけてきているはず。
そして……全ての謎が紐解かれる後編! その驚きと快感を、ミステリーにおける最大の醍醐味を、心ゆくまで味わって頂きたいです……!
このミステリー感性、もはや達人級。一万字以内のスパッと読める短編で、スカッと爽快。是非ともご一読おすすめ致しますっ……この楽しさ、是非とも体験して欲しいです!
友人たちと無人島へ遊びに来た乃手ルイジ。だが、何者かに殺されてしまい、気がつくと『猿の手』になっていた!
残された友人たちは『猿の手』の力で犯人を見つけようとするが、全然うまくいかない。
果たして、犯人は誰なのか。そして、乃手は人間に戻れるのか⁉
願いを叶えてくれるけど、大抵恐ろしい結果を生む『猿の手』。でも、主人公がその『猿の手』になってしまうというのが驚きの本作。
でも、「チート能力で犯人を見つける」といった展開ではありません。
この猿の手、凄い力はあるものの、使用者の思うような結果にはならないのです。
じゃあどうするかといえば……ここはやっぱり、名探偵に推理してもらわなくちゃ!
荒唐無稽な話と見せかけて、ちゃんとミステリーなんです、この作品。
あなたの世界が一変するほど衝撃の作品。ぜひご一読を!
乃手ルイジは大学生。友人の別荘に男女ふたりずつでやってきた。そこで見せられる「猿の手」
この「猿の手」願いを歪な形で叶えてくれるというもの。ルイジは興味なかった。彼はミステリ好きなのだ。
ところがその夜、絶海の孤島と化した別荘で
ルイジは殺されてしまう。しかも密室で。絶海の孤島で犯人は一体誰なのか――そして「猿の手」になってしまったルイジはどうなるのか――。
「猿の手」になってしまった主人公、ディスられまくっているのにわらってしまいました。
テンポがとても良く、さくさく進みます。
作者さまのミステリやっぱり好きだなと感じた作品でした。
ミステリ好きにはにやりとしてしまう箇所もたくさんありました!ミステリ好きさんには特にオススメです…!
オススメします!ぜひ読んでください。
落としどころもとても上手く、なるほど!と唸ってしまうこと間違いなしです!
フロイトが主人公だったり、のっぺらぼうが主人公だったり、天照大御神が主人公だったり、次はなにが来るかと思ったら、今度は猿の手がきましたか。
猿の手は願いを3つ叶えるけど、よくない形でそれが叶ってしまうという呪物ですね。
XXXHOLiCとか化物語でも出てきましたね。
それ以外にも有名なミステリー作品関連のネタがたくさんでてくるので、ミステリー好きはニヤリとする場面が多いのではないかと思います。
さて、この作品がどういう物語かについて、ちょっとだけ語ります。
主人公は乃手ルイジという大学生、友人の佐川流助、門木汎子、今川ディクシーの三人と孤島にある別荘に行きます。
そして嵐がきてしまった夜、ルイジは何者がに殺されてしまいます。
彼はなんと目覚めたら、猿の手になっていました。
事件が起きたとき、そこは密室だった。
ルイジの友人たちは猿の手を使って、事件の謎を解こうとする……というのが序盤の大体の流れです。
伏線が丁寧に張られていたんですけどね、私は気づきませんでした。
伏線が回収されたとき、「そうだったのか!」と驚嘆させられました。
一流のミステリー作家の技術が詰まった作品でした。ご一読をおすすめします!
絶海の孤島。そこに学生四人で向かいまして。
四人だけの島。そこに、学生の一人が「猿の手」を倉庫から持ってきまして。
そこで悲しい殺人事件が起きます。
状況から察するに犯人は残りの三人のうちの誰か……?
サテ、主人公は犯人を見つけ出し、この島から脱出できるのか……
なんていう話は絶対書かないんですこの先生!!
おかしいと思ったんだ! あれ? 主人公人間だぞ? って。
人間じゃなかった……
猿の手が主人公だった……。
なんでしょうな。かれこれ一年以上の付き合いになるのですが、
人ならざるものになりたいという願望があるのでしょうなこの先生は。
そしてそして、殺されてしまったのも主人公。
転生したら絶海の孤島で猿の手になってた件について。 開幕です。
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あ、ここからネタバレを含みますので、未読の方は回れ右でお願いしますね。
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サテサテ、現在黒沢先生の孫の手を務めております私から、
皆様に朗報がございます。
先生はこの作品を、このタイミングで「長編」にし、カクヨムコンにエントリーする予定にございます!!
ええ、ミステリーの世界の住民になっちゃった主人公。
そこには、コナン金田一古畑ジャックバウアーホームズ折木ありとあらゆる『探偵』達が集結してるわけなのですが。
彼らは謎を解くだけで実害はない? とんでもない!!
彼らの大事な属性を忘れていたのでございます。
それは彼らはもれなく、悲劇のヒロイン並みに犯罪に巻き込まれるという呪いじみた属性にございます!!
おかげでこの街の治安は最悪!! 至る所でヤレ放火だ殺人だ誘拐だ窃盗だ猿の手よりも探偵の手が足んねえよ猫の手すら借りてえ!!
このような世界でしかもハンニバルも同席しちゃってるんだから生き残れるのか!?
そして主人公にハンニバルの魔の手が襲い掛かったその時にございました……
真っ青な閃光一線……ハンニバルレクター博士は宙を舞います。
間一髪助かった主人公そしてこんな決め台詞が聞こえてきました……。
「伊達にあの世は見てねえぜ!」
そうここは、ありとあらゆる『探偵』が集まる世界。
かつて『霊界探偵』を名乗っていた彼が、この犯罪都市で生き抜いていく……けれど主人公は多分ハンニバルに食われる。
という物語を執筆中です!!
ご期待ください!!
みなさん、「猿の手」はご存知でしょうか。
イギリスの小説家W・W・ジェイコブズによる短編ホラー小説で、猿の手のミイラが願いを3つ叶えてくれるが、運命を曲げようとする者には災厄をもたらすというお話です。
主人公の乃手ルイジは、殺されて「猿の手」に魂として宿ってしまいます。
大学生仲間がルイジを殺した犯人を「猿の手」を使って突きとめようとしますが、なかなかうまくいかず……。
――犯人は誰なのか?
――どうやってルイジを殺したのか?(密室殺人)
「猿の手」が存在する条件下でのミステリー✕コメディな作品です。
ミステリーファンには嬉しいサプライズ要素あり!? 必見です!!
カクヨムコンお題フェスの『手』をテーマに書かれた短編作品です。
主人公は大学生の青年で、友人達とともに夏休みを孤島にある別荘で過ごすべくやって来て、なんと! 殺されてしまいます。
気がついた時には、友人が見せびらかしていた謎の『猿の手』になっていたわけなのですが———仲間達はよりによってこの『猿の手』を使って真相を解き明かそうとします。
どんな願いでも叶えるという『猿の手』がもたらす状況のおかしさ。
詳しく書きたくないので、「面白いからぜひ読んでみてください」としか言えません。
殺人事件の謎はちゃんと解明されるのか?
これもぜひ読んでみてください。
緻密な仕掛けと笑いとユーモアと、さらに作者さまのミステリーへの愛が詰まっていて、本当に楽しく読みました。
こんなに濃い作品が、どうしたら創作する時間に限りのあるお題フェスで書けるのか。
しかも字数は1万字以内のルール。
さすがとしか言いようがありません。
超おすすめです。
解決編のとあるワンシーンで思わず唸ってしまいました。問題編でこれ見よがしに記されているのに、全く「そう」は見えなかったのが悔しいです。手掛かりの配置として非常に秀逸なものだったと思います。
本作は怪奇小説に登場するという『猿の手』を扱った作品です。何でも願いを叶えてくれる一方で、その代償として何か不幸が起こるという呪物だそうです。
主人公の「俺」は何者かに殺害されてしまい、まさかの『猿の手』に転生してしまいます。猿になって主人公がディスられまくるのはもはや恒例行事(笑)。いつも通りコメディーなところも面白いです。
そして待ち受ける解決編。周到に張り巡らされたトリックや伏線に支えられており、読者が一部分を解くというのは十分に可能でしょう。多分この内容を全部事前に読み解ける人はいないと思いますが……(笑)。
海外ミステリのあれやこれやがオマージュとして登場するのもニヤニヤしてしまいました。僕はあんまり海外は読まないんですけど、それにしても「ポアロで密室」といえばアレしかないよな、などと先回りしながら読めて楽しかったです。
コメディーとミステリがものの見事に融合した作品です。今回は黒澤先生の「お題で執筆」の中でも本格度が高い作品で、爽やかに読み終えることができました。イチオシです!
主人公は乃手ルイジ。嵐の孤島で殺されてしまった被害者です。
本作は彼の無念を晴らす物語。
――――なのですが。
殺人現場の状況維持は鉄則!
シロートが踏み荒らしてしまったら、分かるものも分かりゃしません。
ましてや『猿の手』なんて使った日には……
この『手』ですが、ご存知でしょうか?
願い事を叶えてくれるのです。
しかし所詮はサル知恵。どこかおかしな解決法しか授けてくれません。
一緒に遊びに来ていた友人三人が使えば使うほど、カオスが発生。
たとえば密室トリックを解明しようとしたら、密室が破綻することに。
また被害者を生き返らせて事件をなかったことにしようとしたら、『俺』の体が大変なことに。
このムチャクチャ具合だけでもゲラゲラ笑えること請け合いです。
さんざん現場を荒らしまくった末、ついに『あの人』が登場します。
ミステリー好きなら知らない者がいないスーパースター。
なぜ出てきたのかは考えてはいけません。だってそういうモノだから。
えっ……その説明ではダメって?
よりにもよって精巧で知られる黒澤作品では許されない?
いえいえ、ちゃんと納得できるから。
事件も、動機も、結末も――――
最後に誰が出てくるか、考えながら読んではいかが?