「泣かない男」にはどんな秘密が? 暴き立てたら、一体どうなる?

 やはり、好奇心というのは度を過ぎると危険だった。
 特に、「誰かの裏の顔」みたいなものなんて、無理して暴くものじゃない。

 竹宮勘五郎。きっぷも良く、泣くところなんて絶対に見えない。その上で顔も美形で女性の人気が高い。

 そんな彼には秘密があるんじゃないかと疑う主人公。どこかで泣くことだってあるはずだとし、それを暴き立てようとしていく。

 これは、絶対に良くないこと!
 本人が努力して「そう見られたい」とイメージを作っているなら、無理してそれを壊そうとするのは無作法極まりない。

 下世話な好奇心を満たすだけで、きっと誰かを傷つけることになるぞ、と危うさがいっぱい漂ってきます。

 その果てで、見つけ出してしまった答えとは……。

 モテる同性へのやっかみとか、そのためになんか頑張っちゃう姿とか、どこか憎めない感じもするし、ちょっと理解できちゃう感じもある。
 そんな行動がコミカルな感じで楽しく、すいすいと読み進められます。そして、最後に待つ真相。

 民話的なほのぼの感と、教訓的な感のあるラスト。読み応えのある一作です!