やはり、好奇心というのは度を過ぎると危険だった。
特に、「誰かの裏の顔」みたいなものなんて、無理して暴くものじゃない。
竹宮勘五郎。きっぷも良く、泣くところなんて絶対に見えない。その上で顔も美形で女性の人気が高い。
そんな彼には秘密があるんじゃないかと疑う主人公。どこかで泣くことだってあるはずだとし、それを暴き立てようとしていく。
これは、絶対に良くないこと!
本人が努力して「そう見られたい」とイメージを作っているなら、無理してそれを壊そうとするのは無作法極まりない。
下世話な好奇心を満たすだけで、きっと誰かを傷つけることになるぞ、と危うさがいっぱい漂ってきます。
その果てで、見つけ出してしまった答えとは……。
モテる同性へのやっかみとか、そのためになんか頑張っちゃう姿とか、どこか憎めない感じもするし、ちょっと理解できちゃう感じもある。
そんな行動がコミカルな感じで楽しく、すいすいと読み進められます。そして、最後に待つ真相。
民話的なほのぼの感と、教訓的な感のあるラスト。読み応えのある一作です!
物事には大体が『理由』があるものにございまして。
訳もなく●●しない。などというケースはあまりないのにございます。
そいつに何かを駆り立てるには必ず『理』『理由』『由来』がある訳でございますな。
勘五郎の場合は泣かないことでございました。
……
……
イヤ、井上陽水とか河島英五ではござんせんよ!?
キザな理由でもなく、本当に「泣かない」のにございます。
その理由をどうしても突き止めようってんで主人公は、あちこちを駆け回り、
ついに理由を本人の前で明かして、勘五郎を泣かすことに成功したんですがね……。
物事には理由があるんです。
勘五郎が泣かない理由。
じゃあ、泣いたときどうなるんだい?
ご一読を。