この山と、男の正体は……。

「でいだら山」

まるでその巨大な体で山や湖沼を作り出したという話が多く、時には足跡が沼になったり、山を背負おうとしたりといった壮大な伝説が語り継がれてるという、
いわゆる
だいだらぼっちを彷彿とさせる名前だ。

その山には、岩が左右に二つ伸びており、天を支えているかのようだと言い伝えられているため、山の由来もおそらく、だいだらぼっちから付けられたのだと思われる。


この岩が倒れるときには、天が落ちてくるとまで言い伝えられているそうだ。

この山に成る林檎の実をもいで、山に住む娘は病を患っている母に食べさせている。




明くる日である。
地響きと共にやってきた、まるで白い大蛇のような男。
地響きの正体は、彼が腰につけている数尺はあろうかという太刀の所為である。

この男は真っ直ぐ山を登っていく。太刀を引き摺りながら。
その足は、母が伏せっている娘の家に向かっているかのようだった……。







以下ネタバレを含みます。














とまあこのような話なのですが、
私が気になるのは、この「後」にございます。


一体、この後どうなったのか!?
本編でそれが語られることはありません。

母の病は、この山のせいであったのか?
そもそも、この山はなんであったか? 
イヤそもそもが、男の目的はどこにあったのか!?


これら全て、この書を手に取ったものが責任を持って脳内で補完する必要があります。




で、
私の意見ですが……。
本当にだいだらぼっちだったんじゃないかな? と思うわけです。この山は。
何せ、富士山を作ったのもだいだらぼっちと言われているほどなので。




それを斬るということは……。
うーん何があったんでしょうな?
ここから先はもう想像としか言いようがありませんが、
男が娘や村人のためにやってきたとは私は思えないのです。

おそらく……本当にこの後に天が崩れるような災いが起きるのではないでしょうか……?




皆様はどう思われたでしょうか?



ご一読を。











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