神懸けて天を堕とす也。

作者のライフワークとも呼べる一連の
物語の一片。壮大な神話の様でもある。

病に臥せった母を一人、看病する幼い娘。

薬草を探しに、そして何か滋養のある山の
恵みを探して山に分け入る日々だ。

ある日、娘の村に 異様なもの が
訪れる。白髪の蓬髪、手には巨大な長物を
持ち、心其処に在らぬ様子で村を彷徨う。
 その者が行く先には病に臥せった母。
娘は恐れを抱いて追い掛けるが。

天を斬り割くが如く、その刃先は
  岩山の天辺へと振り下ろされる。



恐ろしい地鳴りと共に、其処にあったのは

   地に散らばる幾許かの果実。
 そして、恰も神官の如くに首を垂れた

    その男。

          潔し哉



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