かんろう様の繊細ながらも丁寧な文章に思わず、のめり込んでしまいました。語彙力がなくて大変申し訳ないですが、素敵な文章で、もう終わってしまったの?と思ってしまいました。拝読させて頂きありがとうございました。
言葉を嫌いながらも離れられないという矛盾が、静かに胸に刺さる作品でした。五感で捉えた世界の豊かさと、文字に収める不自由さの対比が印象的で、特に「言葉は世界を削り取る」という認識と、それでも救われてしまう感覚の共存がリアルです。物書きであること自体が葛藤であり、同時に救いでもある。そのねじれた関係性が、誠実に、そしてどこか切実に描かれています。
言葉が嫌いな物書きによる、静かな自己解剖の随筆。幼い頃、世界はもっと自由で、もっと鮮やかだった。しかし成長するにつれ、その豊かさは「文字」という記号に括られていく。嫌悪しながらも言葉に惹かれ続ける矛盾。世界を狭めるはずの文字が、逆に自分の世界を広げてしまう不思議。読むことも書くこともやめられない理由を、丁寧な感覚描写と内省で描いた作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(15文字)
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