概要
なんだろう?
紀伊半島に名を馳せた強力な物怪「肉吸い」の少女である南方紅葉は、母の勧めによる自分探しの旅の途上、下総の寂れた集落の跡地へと足を踏み入れる。そこの神社で彼女が出会ったのは、巨大な蚯蚓の集合体のような姿をしたカフラタイが変異した祟り神「悪守(あくもり)」であった。初めは互いに毒を吐き合い、冷徹な言葉を数多く交わす二人だったが、度重なる対話を通じて、徐々に悪守の秘められた過去が明らかになる。戦国時代、狂乱地域とされた伊賀国で人間を襲うなどして暴威を振るっていた悪守は、ある「肉吸いのおなご」に無念ながら敗北し、その際に一瞬だけ得た「視覚」で見た彼女の美しさに思わず心を奪われていた。自身が殺されることよりも、そのおなごに頭を撫でられ、人間と妖の間で「調を図る」ために生かされたことに、彼は本当の意味
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