事件の血なまぐささから一転、ゆるふわ美少女探偵がサクっと事件を解決!

 出てくる探偵さんがすごく濃い! 

 凄惨な殺人事件。犯人と思しき男の謎の死。そんな血みどろな感じを見た後、ふわふわっとした美少女探偵が出てくる。
 このギャップがなんとも良いです。

 冒頭から羽田健介により一族惨殺という実に禍々しい事件が起こります。歪んだ一族によって虐げられし彼。そんな彼が無事に「大量虐殺」を成功させる。

 その直後、彼は頭に強い衝撃を受けて倒れることに。

 ……なんか、すごく怖い話が始まりそう。
 そう思って読み進め、刑事による事件の検証。そして現れるは「名探偵四天王」の一人である吉野桜なるゆるふわな女の子だった。

 常に肩にはマインという名前のフクロウを乗せ、「実はそっちが探偵の本体」みたいな設定もあるという。

 事件の血なまぐささを一瞬にして帳消しにしてしまう、この名探偵キャラの存在感。
 本格ミステリが好きな人間としては、このキャラクターの濃さにニヤリとせずにはいられませんでした。
 本格はやっぱり事件や推理の楽しさもいいけれど、探偵のキャラクターの濃さなんかを見るのも同じく味わい深い点だよねえ、としみじみと思わされました。

 そして、彼女によってサクっと解決される真相。なるほど、というオチがまた良かったです。

 あと個人的には「名探偵四天王」として名前の挙がっている「黒蜘蛛」が気になる。一体どんなキャラなんだ……

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