概要
中間選考通過作――生まれないまま、私は祈っている
カクヨムコンテスト11短編・中間選考通過作品。
私は未生の卵です。
まだ生まれていない、
それでも確かに存在している――
曖昧なままの卵。
私は願っていました。
誰かの朝を彩る存在になりたいと。
玉子焼きや目玉焼きとして。
あるいは、祝いのケーキの一部として。
しかしその願いは、
高病原性鳥インフルエンザによって断たれます。
これは、
生まれることすら許されなかった存在の、
静かなモノローグ。
私は未生の卵です。
まだ生まれていない、
それでも確かに存在している――
曖昧なままの卵。
私は願っていました。
誰かの朝を彩る存在になりたいと。
玉子焼きや目玉焼きとして。
あるいは、祝いのケーキの一部として。
しかしその願いは、
高病原性鳥インフルエンザによって断たれます。
これは、
生まれることすら許されなかった存在の、
静かなモノローグ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!想像力・創造力の真髄を見せられた気がしました
『卵』という要素で、ここまで読ませる文章を書けるところに、敬意を表したいです。
短編であるというところも、素晴らしいと思いました。
基本的に、書くことをそれなりの時間やってきた人間であれば、長く書くことよりも短く書くことのほうが難しいことはわかっているかと思います。短くなればなるほど、本当に難しいのです。とくに、ちゃんと読者を楽しませよう、考えさせようという企みを込めた内容は、短編になればなるほど難しい。
だからこそ、この作品は素晴らしいと思いました。
内容については、触れません。
短編というか、二千文字ほどの内容なので、触れないほうがいいと思っています。
ぜひ、ご自分の目で読んでみてく…続きを読む