概要
中間選考通過作――生まれないまま、私は祈っている
カクヨムコンテスト11短編・中間選考通過作品。
私は未生の卵です。
まだ生まれていない、
それでも確かに存在している――
曖昧なままの卵。
私は願っていました。
誰かの朝を彩る存在になりたいと。
玉子焼きや目玉焼きとして。
あるいは、祝いのケーキの一部として。
しかしその願いは、
高病原性鳥インフルエンザによって断たれます。
これは、
生まれることすら許されなかった存在の、
静かなモノローグ。
私は未生の卵です。
まだ生まれていない、
それでも確かに存在している――
曖昧なままの卵。
私は願っていました。
誰かの朝を彩る存在になりたいと。
玉子焼きや目玉焼きとして。
あるいは、祝いのケーキの一部として。
しかしその願いは、
高病原性鳥インフルエンザによって断たれます。
これは、
生まれることすら許されなかった存在の、
静かなモノローグ。