忘れないでと、深く食い込む冷たい指。

閑散とした冬の港町にて起きる怪異。

正体を突き止めるべく、オカルト誌の雑誌記者がその町を訪れる。だがそこには、怪異にまったく恐怖しない住民たちの姿があった。その理由は……


寒々とした情景描写が、よりこの物語のうすら寒さに拍車をかけます。最後、「その一文」が生まれた理由に思いを馳せ、そして忘れていたと言わんばかりに削除されていたことがまた、寂寥を思わせます。

町はきっと、その「恐怖」すらも諦めてしまったのかもしれません。

あなたも是非、この怪異ツアヌバの正体を突き止めてみてください。

そこで最も「恐怖」しているのは誰なのか、町の住民に聞いてみてはいかがでしょうか。