「何も起きない朝が、こんなに愛おしい」

  • ★★★ Excellent!!!

この詩には、物語も結論もありません。
でも、その代わりに「朝の感触」があります。
夢の続きのような揺れ、
二階の窓から見上げる空、
誰かの笑い声に耳を澄ます時間。
色や音が感情として置かれていて、
意味を理解しようとする前に、
心がゆっくりほどけていく感覚がありました。
特別なことが起きなくても、
今日が始まっていい。
そんなふうに思わせてくれる詩です。
忙しい時ほど、
一度立ち止まって読んでほしい一編。