この詩には、物語も結論もありません。でも、その代わりに「朝の感触」があります。夢の続きのような揺れ、二階の窓から見上げる空、誰かの笑い声に耳を澄ます時間。色や音が感情として置かれていて、意味を理解しようとする前に、心がゆっくりほどけていく感覚がありました。特別なことが起きなくても、今日が始まっていい。そんなふうに思わせてくれる詩です。忙しい時ほど、一度立ち止まって読んでほしい一編。
もっと見る